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あ、天野 いい所に来たね
不二先輩 どうかしました? あっ 不二先輩 どうかしました?
実は今日 商店街で七夕祭やってるみたいなんだ 来る時 短冊配っててね 良かったら 帰り どう? 一緒に行かない?
俺が ですか? 私もですか?
うん 短冊 2枚貰ったんだ 一人で行くのもなんだから最初に部室に入ってきた人誘って行こうって思って どう 都合悪い?
はい 行きます! あ いえ 御一緒させていただきまーす!
女主人公
・ ・ ・ ……きれいですね
うん 人もいっぱいだね ……懐かしいな
懐かしい ですか?
うん……この感じ ちょっと昔のこと思い出して ……あれって何年前だっけ
どんな思い出ですか?
たいしたことじゃないんだ ……弟の裕太と姉さんの3人で来た時なんだけど 裕太のヤツ姉さんの言うこと聞かずにはしゃいでるうちに迷子になっちゃってね
迷子……その時も 人 多かったんですよね?
うん ずいぶん探したんだけどなかなか見つからなくてね 2人で手分けして探してさ しばらくして路地裏でうずくまっているとこ見つけたんだ…… 短冊握り締めて 一生懸命涙をこらえてね……で その短冊に書いてあるんだ
何てですか?
兄ちゃん 姉さんって 震える字でね
弟さん 可愛かったんですね
うん あの頃から頑固でやんちゃだったけど…… 可愛かったよ とても……
そうですか……
ああ 悪いね 余計な話長々と…… さ 短冊飾りに行こう
男主人公
・ ・ ・
やっぱり今日は人が多いですねぇ 特に子供……
お祭りって 子供は大好きだよね ボクも子供の頃から大好きだったよ 七夕 色んな思い出もある
先輩の七夕の思い出ってどんなのなんですか?
そうだね うん ……裕太との思い出が多いかも
弟さんとの思い出ですか
裕太は子供の頃から負けん気が強くてね ボクが短冊を上手に書くとね 自分も同じくらい上手に書けるって 自分が納得するまでクレヨンで何回も何回もグシャグシャ書くんだ 姉さんが代わりに書いてあげるって言っても絶対承知しないしさ
へぇー それでどうなったんですか? 書き上げたんですか?
何枚もだめにしてようやくね やっと自分の手で書き上げた時 満足そうな顔をしてたなぁ
根性あるんですね 弟さんは
そうだね 根性はあるよ裕太は…… さぁ 短冊を笹につるそう
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