テニプリST2・Jr選抜決勝
〜神尾アキラ〜


おいおい、なんて顔してんだよ!
戦う前から、もう負けるみたいだぞ。

神尾さん……。でも、俺……。

なにやってんだよ、お前は!
みっともねーぜ! しっかりしろ!
自分に自信持てねーヤツはな、勝負に勝てるわきゃねーんだよ!
勝ちたくねーのか、お前は!
オレの知ってるお前は、いつだって無意味なくらいに自信あったじゃねーか!
このオレだって、お前は油断ならねーって思ってる。
簡単には勝てないってな。

神尾さんが…俺を?

ああ。本当だぜ。
お互い勝ち続ければどこかで対戦するかもな。
その時は、オレは全力で戦うぜ。お前も、全力でこいよ。
そうじゃなかったら、許さね―ぞ!

……わかったっス!
神尾さんと戦うまで、俺、絶対に負けません!

その言葉、聞いたからな。
約束だぜ、隼人!
もうすぐ試合が始まるか……。次に会うときは、コートの上だな。
お互い、頑張ろうぜ。

うっす!
心配かけてすみません!





まさか決勝の相手がお前とはな。不思議なこともあるもんだぜ。
……お前もそれだけ強くなったってことか。

神尾さんと戦うまで絶対、負けられなかったんス。

お前にしちゃ、良くやったよ。
けどな、ここまでだな。勝つのはオレだ。

そんなの、わからねえっスよ!
勝つのは……俺っス!

全開でいくぜ。オレのリズムについてこれっか?
じゃあな。コートで待ってるぜ。

絶対に神尾さんのリズムに追いつく……いや、追い越してやる!





チッ、オレの負けかよ……。
リズム悪りぃったらねーな。お前に負けるなんてよ。

俺……勝ったんスか? ってことは……?

このヤロウ、気づいてないのか?
お前の勝ちだよ。良かったな、優勝できて。

俺が、優勝……。それも神尾さんに勝って……。

負けたことは悔しいけどよ……。今日のお前、いいリズムだったぜ。
負けたのも納得できる。
今までで最高のリズムが選抜の決勝戦とはな……。すげぇよ、お前は。

そんな! 俺なんてまだ全然っスよ!

優勝したってのに、まだまだか?
……本当に変わったな、お前。もっと先を見てんだな。
オレの知ってるお前は、こういうときには思いっきり調子に乗ってたもんだぜ。
そんなお前しか知らないオレが、成長したお前に負けたのも当然って言えば当然だな。
お前のリズム、最高だったな。オレもあんなリズムを感じたい。
あらためて言うぜ。
優勝おめでとう、隼人。

ありがとうございます! 神尾さん!!




わー、神尾、先輩みたいー(笑)。
しかし神尾と隼人がJr選抜で決勝……ありえねぇ…。(←失礼)

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