テニプリRD・ルート別イベント

〜千石清純〜



※灰色字項目は存在せず

 サボリ落ちこぼれムラっ気本当は出来る奴天才(慢心)孤独
3/3・試合後開き直り …私って何? 私流でいいじゃん わかっているのに! ・慢心 孤独
3/3・夜サボってんだってな 私には無理です フォロー役 俺に出来る事は…… 昼間の件だが… 春の嵐
3/4・試合後やってらんない 耐えられない 井の中の蛙 スランプ 逃亡の果てに
3/5・夕
現状打破
更なる高みへ
3/5・夜
激励のメール
スランプの抜け出し方
気遣い(二位限定台詞へ)




やってらんない

※試合勝利時
 うん、勝っちゃったよ!
 練習なんてしなくたって私は実力充分だね!
※試合敗北時
 あーあ、負けちゃったけど……。
 練習試合なんだし、ま、いっか。

 やる気のない人はいてもらいたくないんだよね。

 千石さん!
 そんな言い方、ひといですよ!

 ひとつ聞くけど、キミがこの合宿にいる必要、どこにあるのかな?

 ……わかりましたよ!
 こんな退屈な合宿、こっちから出て行きます!
 テニスなんか、もう、やめてやるんだから!

 …………。


<合宿所外>


(勢いで出て来ちゃったけど、これでよかったのかな……?
 あとで、みんなに連絡しよう。
 ちゃんと謝らなくっちゃね。

 おやおや、さっそく合宿からお帰りかい?
 まるで帰る準備をしてあったみたいだね。

 あんな言い方されてまでこの合宿に、いたくありませんから。

 テニスをやめたいって気持ちが本当なら、俺はもう止めないよ。
 キミの好きにすればいい。

 どういう意味ですか。
 私が本当はテニスを続けたいって思っているって言うんですか?

 ああ、そう思うよ。
 そう思うからこそ納得いかない。
 テニスに真剣にならないキミが!

 千石さん……。

 ……確かに千石さんの言うとおり真剣にテニスしてなかったですね。
 千石さんのおかげでやっとそのことがわかりました。
 ……でも、今更ですよね。

 ……本当にわかったのなら、今からだって間に合わないなんてことはないよ。

 そうですよね!
 真剣にやれば、きっと、なんとかなりますよね!
 練習……もっともっと頑張ります。
 残りの期間……死にものぐるいで頑張ります!

 うん、頑張って。
 俺に出来ることがあれば協力するからさ。

 はいっ! よろしくお願いします!


(よーっし、気分一新だ!
 明日からは、今までの分も猛練習するぞ!)



うわー、イヤミ!
R&Dの千石ってけっこう基本こういう感じですよね。



…私って何?

 負けちゃった……。
 やっぱり私、選抜なんてレベルじゃないのかな……。
 みんな強すぎるよ……。
 私がこの合宿にいる意味って、あるのかなぁ……?

 あるに決まってるだろ。
 キミがいるから、この合宿は明るくなってるんだよ?

 なんですか、それ。
 私の役割は、選手じゃなくて合宿のマスコットって事ですか?

※パートナー時
 そうじゃないよ。
 でも、ペアを組む女の子は明るい子の方がいいよな。
 俺は今日、そう思ったよ。

 選手としての力量は問わない……。そういうことですか?
 千石さんは、私のことを認めてくれてると思っていたのに……。

※非パートナー時
 合宿が順調に進むのって大事なことだろ? テニスの上達に関係することなんだからさ。

 みんなの上達のために、ですよね?
 ・・・・でも、私は自分のためにこの合宿に来たんです!


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

―――(分岐終了)―――

 そうじゃないって!
 なんか俺、誤解されちゃってる? あっれ〜?
 俺は本気で、この合宿には君が必要だって思ってるんだぞ。いや、マジで。

 ……ありがとうございます。
 でも、自分では、そんなふうにはとても思えませんけど!

(こうして、私の心は沈んだまま、今日の練習試合は終わった。)






私には無理です

※登場女子選手はどうやらランダムの模様。

(うーん……なんか、食欲ないな。)

杏:
 どうしたの?
 おなかでも壊したの?

 ううん。もうおなかいっぱいなんだ。
 ありがとう、心配してくれて。
 でも、なんでもないから。……ちょっと、散歩してくるね。

(自分の力不足を思い知らされたんだもん、食欲がないのも当然だよね……。)

 でも、明日も食べられなかったら、どうしよう……。
 地獄の練習についてく自信ないよ。

 そうそう、練習をするためにもちゃんと食事は取らないと。
 いまからでも食べに行かないかい?

 千石さん……。
 どうして?

 食欲がないって聞いて心配になって。
 俺も練習試合のあとはキツイこと言っちゃったかなって……。

(どうしよう……。
 私も謝ったほうがいいのかな?)


《選択》

いい機会だから謝っちゃおう!
まだ、わからないよ……。
悪いのは私じゃないから謝らないもんね!


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『いい機会だから謝っちゃおう!』

(よく考えて見ると……私、千石さんの言ったこと、カン違いしちゃってたのかも。
 ここで会えたのは運命って事で、謝っちゃえば……!)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『まだ、わからないよ……。』

(悪いのは千石さん? それとも、私の方なの?
 よくわからないよ……。
 今日言ってたことどういう意味だったのか、聞いてみようかな。)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『悪いのは私じゃないから謝らないもんね!』

(そんな、謝られても困るよ……。
 すごく傷ついたんだから。
 まだ許せないってハッキリ言った方がいいのかな。
 ……うん、そうだよね!)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

――《選択終わり》――

 あ、あの……千石さん。

―― グゥ〜…… ――

(や、やだ、こんなときにお腹が!?
 タイミング悪すぎ! みっともないよぉ〜)

 あ、あの、お話はまた今度って事で。
 ……し、失礼しますっ!

(つい、逃げ出して来ちゃったけど、千石さん、きっと変に思っただろうなぁ……。)






耐えられない

 (負けちゃったよ……。
  やっぱり、もうダメなんだ。
  これ以上は強くなんかなれない。
  ……ここが私の限界なんだ。
  練習しても……もう無意味だよね。
  ……なんか、やる気がしないよ。
  はぁ……もう、いいや。)


――暗転――

 わっ!
 な、なにっ!?

 悩める女の子に、ラッキーを授けましょー。

 この声……。
 もー、千石さんですねっ!
 ふざけないでください。

 あらら、バレちゃった?
 じゃ、ご褒美に、いいところへ連れてってあげるよ。

 ちょ、ちょっと!
 どこへ行くんですか!?
 私、練習があるんですけど……。

 溜息ついてるだけじゃ練習って言わないよ。
 それより俺に付き合ってよ。

 せ、千石さんっ。
 行きます、行きますから、手を引っ張らないで〜。


<神社>


 いいところって……ここですか?
 普通の神社じゃないですか。

 ここはね、日本神話に出てくる武道や戦勝を司る軍神を奉ってる神社なんだ。
 スポーツ選手にはぴったりだと思わないかい?

 それはわかりましたけど、私、あんまり神頼みって、最後の手段っていうか……。

 ま、結局のところ頼りになるのは、自分の努力しかないけどね。
 でも、神頼みってのも悪くないよ。
 誰にも言えない悩みなんか、神様は黙って聞いてくれるしね。
 今のキミには必要なんじゃないかな。

 溜息をついているよりかは、いくらか前向きってことですか?

 もしかしたら、本当に神様がラッキーをくれるかもよ。
 んじゃ、さっそくお参りしようか。

 はい。わかりました。
(なにをお願いしようかな?)


《選択》※分岐台詞無し

『体調がよくなりますように』
『テニスがうまくなりますように』
『美しくなれますように』


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 そなたの願い、しかと聞き届けた。

(え!? 今の声って……?)

(あれれっ?
 なんだか全身に力がみなぎってきたかも!)


 千石さん、お参りしたら、なんだか気分がスッキリした感じがします。

 さっそくお参りした効果が現れてきたかな?
 ラッキーだったね。

 はい! 今すぐ身体を動かしたい気持ちになっちゃいました。
 千石さん、帰ったら私の練習に付き合ってもらえませんか!

 うん、いいよ。
 じゃあ、戻ろうか。

 はいっ!

(お参りから帰ったあと、私は千石さんと一緒に練習した。
 神様に悩みを打ち明けたせいか、気分もスッキリしたみたい。
 これなら、また頑張れそう!
 ……でも、千石さん、どうして私が悩んでいることがわかったんだろ?
 もしかしたら、神様が千石さんに教えてくれたのかな?)



合宿所周辺の神社まで押さえてますかこの人。
そしてちゃんと出てくる神様……懐かしい効果音……(笑)。


フォロー役

(でも、今日の亜久津さんの言い方、アレってないよね・・・・。)

うわっ! だ、誰っ!?

千石さんですか〜。
驚いたなぁ、もうっ。
どうしたんですか、こんな時間に。

キミがヘコんでないか心配でさ。
・・・・今日の練習試合、亜久津にボロクソ言われてたみたいだし。

(千石さん、今日の亜久津さんとのアレ、見てたんだ・・・・。)

キミってラッキーだと思うよ。
あの亜久津に心配してもらっているんだからさ。

は、はい・・・・。

元気をださないと、ラッキーの女神様が逃げちゃうぞ。
・・・・じゃあね!

(千石さん・・・・わざわざ、それを言いに・・・・。
 亜久津さんには自分の気持ちをわかってくれる人がいるからいいけど、私は・・・・。
 ああ、もうっ!
 今日は部屋に帰って、寝よ、寝よ!)



千石が亜久津のフォロー……てっきりタカさんかと……。


井の中の蛙

 ※試合後のみ

 テニスって、勝つことも大事だけどそれだけじゃないんじゃない?
 もっと周りをよく見ないとね。
 去年を知ってるから言えるけど、本番は練習試合とは全然違うよ。
 練習で勝った程度で満足しないで。

(千石さんの言うとおりだ……。グゥの音も出ないよ。
 私、全然分かってなかった……!)

  ・
  ・
  ・

(私なんて……私なんて……。
 たいした技術もないクセに、テングになってただけなんだ。
 ラケット手にして1年の私が、なにカン違いしてたんだろ……。
 ブザマすぎて涙も出ないよ。
 ……これが自分のスタイルだなんて思い上がりにも程があるよね!)

 自主トレの時間でもないのに、ひとりで壁うち?
 熱心だねー。

 ……千石さん、冷やかしですか?
 だったら邪魔なんですけど。

 おっと、それは誤解だよ。
 俺も練習しようかと思ってね。
 マジメだろ? ね?

 じゃあ、どうぞご自由に。
 私はこっちのコートを使いますから……。

 えーっ、せっかくだから、ふたりで練習しようよ。
 壁打ちよりもやっぱ、人間を相手でしょ。

 ちょ、ちょっと千石さん。
 そんな勝手に話を進めないでください……!

(……で、結局、千石さんと一緒に練習してる訳。
 なんだかなぁ……。)


 どうしたどうした。ボールに集中してないぞ。
 そーれっ!

(そう言う千石さんだって、さっきから緩い球ばっかり返してきてるじゃないですか。
 これじゃ練習にならないなぁ……。
 よーっし! 難しいとこ、狙っちゃお!)

 おっ。
 いまのはいいボールだね。
 気持ちが込もってた。
 さ、次も行ってみよう!


(むむむ……アレを取りますか。
 じゃあ次は回転をかけてコートの外へ逃げるように……。)

 いいね、いいね。その調子!
 たまには緩急をつけるのも悪くないよ。

(緩急? 緩い球と……速い球。
 このタイミングかな。
 えいっ!)

  ・
  ・
  ・

 あーっ、くやしーっ!
 いまのボールを返されるなんて!
 千石さん、読みが当たりすぎ!

 ……ちょっと休憩しませんか。
 もう、私、ヘトヘトで……。
 でも楽しいラリーだったなぁ。

 よかった、わかってくれて。
 テニスってさ、楽しいよね。
 勝ち負けはもちろん大事だよ。
 でも、勝つことがテニスの全てじゃないんだ。

 でも、負けたら……意味ないじゃないですか。
 それでもいいんですか。

 負けたからって、それまで練習してきたことが否定されるわけじゃないだろ?

 私……勝負にこだわりすぎてたのかもしれません。
 負けたら何もかもを失うんじゃないかって怖がってたのかも……。
 こうして千石さんと楽しいラリーをしたことは心に残りますもんね。

 そういうことさ。
 さて、そろそろ休憩を切り上げようか。
 また、始めようよ。

 はい! 楽しいテニスを、ですね!

(『楽しいテニス』かぁ……。
 私、勝負にこだわりすぎて周りが見えなくなっていたんだなぁ……。
 明日からは広い視野を持って練習をしていこう。
 心配してくれた千石さんのためにもね!)



意外と紳士でびっくり。←失礼
優しいですねー、千石。
『去年を知ってるから言えるけど』という台詞がなんか好きです。
さすが経験者。


スランプ

※試合後のみ

<室内コート>

 もっと! もっと早く動かなきゃ、ペアを組む人に迷惑掛けちゃう!

 狙ったところに正確に返さなきゃ!
 相手の次の動きも予測しないと!

 クゥッ……。もっと、もっと……。

 あれれ?
 ボールの音がしてたから誰かと思ったら、赤月さんか〜。
 今日はコーチから休むように言われてるだろ。
 無理したっていいことないよ。

 でも、私はもっとテニスをうまくなりたいんです!
 一緒に組む人の迷惑にならないように。
 そのためには、みんなが休んでいるときに練習して、追いつくしかないんです……。

 う〜ん、なるほどね。
 理由はよーく、わかったよ。
 じゃ、俺に付き合ってくれないかな。

 本当ですか!?
 ありがとうございます!
 じゃあ、さっそくボールを……。

 コラコラ、勝手にメニューを決めないでほしいなぁ。
 ちゃんと俺について来るんだよ。

 えっ?
 ……千石さん! どこへ連れて行くんですか?

 キミに必要なのは、身体を休めるだけじゃなくて、気持ちも休めないとダメみたいだからね。
 ちょっと外で気分転換しよう。うん。そうしよう、そうしよう!

 ちょ、ちょっと、千石さぁ〜ん!


<住宅街>

 ……お、美味しい!
 美味しいですよ、このお好み焼き!
 フンワリしてて、プロみたいです!

 そう言ってもらえてラッキーだな。
 俺、お好み焼きには、ちょっとうるさいよ?

 でも、屋台のお兄さん、驚いてましたね。
 いきなり『俺に焼かせてください』ですもんね。

 いい材料使ってるのに、焼きが悪いせいで台無しだったからね。
 見てらんなくてさー。

 でも、本当に美味しいです!
 うーん。美味しいものを食べてると、幸せな気分になっちゃいますね〜。
 さっきまではテニスのことであんなに悩んでいたのになぁ……。

 いいんじゃないの、それで。
 悩んでばかりじゃ、いいことないって。
 また悩んだり困ったりしたら、一緒に食べにこようね。
 ふたりで食べれば幸せも2倍だよ。

 はい!

(千石さんが連れ出してくれたおかげで、気分がだいぶ落ち着いたみたい。
 超ラッキー!
 千石さんが作ってくれたお好み焼きと一緒に、私の悩みも食べちゃったみたい!
 ひとりじゃダメになりそうなとき、また、お好み焼きをごちそうしてもらいたいなぁ……。
 あ、でも、こんなに美味しいと食べ過ぎちゃいそう……。
 うーん、新しい悩みが……。)



屋台ジャック!(笑)
巴ちゃんを釣るにはもっとも有効な手かと思われます。


現状打破

 ※特訓後会話のみです。


 本当にありがとう……ござ……。
(あれれ、力が急に抜けてきた……。)

 あ、危ない!

(ええっ!?
 だ、抱きとめられちゃってるよ、千石さんに!)

 ははっ、気が抜けた?
 気をつけないと、危ないよ。

 あの……もう、大丈夫です。
 放してもらって平気ですから……。

 こんなに足がガクガクしてるのに?
 ……うん、やっぱ女の子だけあってやわらかいんだね。


――頬を叩く音――


 千石さんのエッチッ!

 あいたたたっ!
 メンゴ! 俺が悪かった!
 本当に妙なことは考えてないから!

 あ……。
(あっちゃー、思いっ切り、引っぱたいちゃった!)

 いやぁ〜、これだけパワーがあれば、練習試合も行けそうだ。
 うんうん。
 いや……その…………。

 …………。
(気まずいよー。)

 あのさ……そろそろ時間だし、行こうよ。
 ……ねっ?

 えっ時間……?
 あーっ、ホントだ。
 急がないと練習試合に間に合わないですよーっ!!
 あ、千石さん、さっきのビンタは……その……。

 アレは気にしないでいいよ。
 俺が変なこと言ったんだからさ。
 チャラにしよう。
 ……って言うか、してよ、ね?

 あははは。
 はい、わかりました。
 それはそうと、急がないと、本気でマズいんですけど!

 よし、全力疾走で行くよ!

 はいっ!



千石の本領発揮ーっ!(大喜び)
何気に同じような台詞を言っているキャラは他にも数人いるんですが、ビンタを食らっちゃうあたりがいかにも千石。
妙なことは考えていない、というのは絶対に嘘だと思いつつ。


昼間の件だが…

(もう寝る時間だけど、なーんか身体を動かし足らないのよね。
 軽く裏庭で素振りでもしよっかな。
 ま、別に必要ないんだけどね。
 あれ? 誰か先にいるみたい。
 誰かな……?)

 千石さん……。
 どうしたんですか、こんな時間に。

(練習試合の一件があるからなんだか気まずいなぁ……。)

 練習試合でのことを思い出してたら眠れなくなっちゃってさ。
 気分転換にここへ来たんだ。
 まさか君に会うなんてね。
 これってラッキー? それともアンラッキー?

 練習試合でのことって……私に言ったことについてですか?

 うん。あれはちょっと言い過ぎたかなって反省してる。
 気分悪くしたよな。ゴメン。

 私は……。


《選択》

私も悪かったと反省する。
忘れたフリをする。
『絶対に許さない。』


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『私も悪かったと反省する』

(あの時言われたことは千石さんの言葉にも一理あるような気がするのよね。
 私も悪かったっていうか……。
 そう思うなら、謝っちゃった方がいいのかなぁ……。
 でも、どうやって謝ろう?
 先に千石さんから『ゴメン』って謝られちゃったし……)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『忘れたフリをする』

(今さら話を蒸し返しても雰囲気悪くなるだけだよね。
 ここは忘れたフリして……。
 ……って、さっき『私に言ったこと』なんて言っちゃってるよーっ!
 これじゃ忘れたフリなんて出来ないじゃない! どうしよ〜っ!!)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

――《選択終わり》――

 黙っちゃったね。
 そっか。そうだよね。
 そんな簡単には割り切れないよな。

 え? あ、その……。

 わかったよ。今のキミの気持ち。
 今日はここまでにしよう。
 それじゃ……また、明日。

(どうしよう。
 千石さんとのこと……。このままで、いいのかなぁ……?)






逃亡の果てに

※逃亡後のみ

――暗転――

(えっと……帰り道ってこっちで合ってるのよね?
 もしかして道に迷った!?
 合宿所にくるときはバスでおくってもらっているから道なんて覚えてないんだよね。)

<公園>

(……あ、公園だ。
 もしかしてこのあたりの地図がないかな?
 ちょっと探してみよう。)

(そんなぁ〜。どこにも地図がないなんて……。
 どうしよ〜……。
 もう、あまり時間もないし、今日はとりあえず合宿所へ……
 ……って、ううん、出来ないよ!
 私はあそこをやめてきたんだもん。
 今さら戻るなんて……。)

 お、ラッキー。
 見つけた、見つけた。

 千石さん!?
 どうしてこんなところに!?

 偶然……かな。
 なんとなく、こっちにキミが行ったような気がしてさ、迎えに来たんだ。

 迎えに……でも私、帰りません。
 帰れる訳ないです……。
 千石さんにあんなこと言って……。
 結局私は、なにもわかってなかったんです。
 テニスのことも、自分のことも……。

 それがわかっただけでも、上等上等。
 ……よっと!

 きゃあ!
 千石さん! ブランコにふたり乗りは危ないですってば!

 うぉーっ! 気持ちいー!
 サイコーだと思わない?

 きゃぁぁぁぁ……。
 ……ぷ。ぷはははっ。
 気持ちいーです!

 合宿所の近くに、こんな公園があったんだな。
 気づかなかったよ。
 キミのおかげだな。

 千石さん。
 さっき言いましたよね。私を迎えに来た……って。
 どうしてですか?
 私、千石さんにひどいこと言っちゃったし、それにテニスのことだって……。

 誰にだって間違いはあるよ。
 それにキミはもう気づいたんだろ?
 なにもわかってなかったって。
 だったら、大丈夫。
 キミはまだまだ強くなる。絶対にね。

 そうでしょうか……。
 私には……自信が……。

 初めから自信のあるヤツなんていないよ。
 この俺だって、いつもドキドキしてるしね。

 え? だって千石さん、いつだって余裕があるように見えますけど……?

 実を言うと、今もドキドキしてる。
 キミを連れ戻す事が出来なかったらどうしようか……って。

 千石さん……。

 戻ってきてくれるかな。
 俺はキミと最後まで合宿を続けたいんだ。

 ……わかりました。
 ごめんなさい、心配掛けちゃって。
 私、合宿に戻ります。
 千石さん、また明日から合宿の練習、一緒にお願いします!
 ビシビシ鍛えちゃってください!

(こうして私は千石さんと一緒に合宿所へと戻っていった。
 戻ったら先輩たちにたくさん怒られたけど、今は怒られたことが嬉しかった。
 ありがとう、千石さん。
 これから厳しいことがあっても、私、頑張れそうです!)



千石初プレイがこれだったんですがトラウマになるくらい怖かったです。
早朝練習関連ですでに怒りオーラ全開ですから、この方。
なので怖いルート、という固定観念があったんですが逃亡後を再びやってみるとこのイベント自体は他のキャラよりむしろ優しい……。



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