気遣い・慢心バージョン(3/4)
気遣い・慢心バージョン
(ぽっかり浮かんだお月様でもみて、ぼーっとしてよっかなぁ……。)
ラッキー! こんなところでキミに会えるなんてね。 もう、大丈夫なのかい?
えっと、なんのことですか?
昼間揉めてたみたいだったからね。 でも、その顔を見ると、解決したみたいだね。よかった。
あの、ところで千石さんはここでなにをしていたんですか?
《選択》
『女の子と待ち合わせだったりして。』
『合宿がつらくて泣いてたとか!?』
『なにかラッキーなことでも?』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『女の子と待ち合わせだったりして。』
女の子と待ち合わせだったりして。 ……あっ、私、お邪魔虫ですよね! じゃあ、すぐ帰りますから……。
残念、もう帰っちゃうのかい? 俺はキミと一緒に月を見たくてここで待っていたのになぁ。
またまた、調子がいいんですから!
さっき私を見て『ラッキー』って言ったの覚えてますよ……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『合宿がつらくて泣いてたとか!?』
千石さんって、見掛けよらず努力家ですし……。
見掛けによらずだなんて……ひどいなぁ。
俺のこと、そういうふうに見てるんだ。ショックだー。
あ、えーっと。違います、違います。
あのー、そのー、……ごめんなさい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『なにかラッキーなことでも?』
なにかラッキーなことでも?
千石さんのことだから、占いに関係しているような……。
今日のラッキーカラーはホワイト。それでラッキーを貰いに来たんだ。
まぁ、あと数時間で終わるけどね。
ホワイト……? あっ、月を見に来たんですか! ここから月がよく見えますもんね!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
――(選択終わり)――
寒くなって来ましたね。そろそろ戻りましょうか。
あのさ、今日は助けにならなかったけど、 もし、また悩みができたなら俺に遠慮なく相談してくれよ。
わかりました、ありがとうございます、千石さん!
(千石さん、気を遣ってくれたんだろうな。
なんか、嬉しいかも……。)
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