片付けの約束(8/23・朝)
片付け(8/23・昼)
忠告(8/26・柳生シナリオ『歯車』前半)
片付けの約束
(あ、真田先輩と仁王先輩。何か手伝う事あるかな?)
これがリストだ。全て倉庫にあるそうだ。 明日までにそろえてくれればいい。頼んだぞ
わかったわかった
おや? どうしたんじゃ。運営委員
あ、いえ。何かお手伝いする事がないかな、と思って
おー、そいつは助かるのぅ。 実はさっき真田からこのリストにあるものを用意するように言われたんじゃが
この資材は……倉庫にあるものですね
そうなんだが、とにかく数が多くて気が重い
よかったらお手伝いしましょうか?
いいのか? 結構手間かもしれんが
二人でやれば、きっと半分の時間で済みますよ。 それにみなさんのお手伝いをすることが私の仕事ですし
そうか。じゃあお言葉に甘えるとするか
はい、じゃあ行きましょうか
あ、いや、ちょっと待った。 今から他の用事があるんでな、午後からにせんか
あ、はい。いいですよ
じゃあ、昼の2時にここで待ち合わせでどうじゃ?
はい、わかりました
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片付け
仁王先輩
ああ、広瀬。来てくれたか。 じゃ、さっそく行くとするか
はい
(倉庫)
うわ……ヒドイ散らかり具合ですね
おまけに空調が切れててムチャクチャ蒸し暑い
それにしてもこれじゃどこに何があるか、わかりませんね。 まずは整理整頓しないと
うぅ……やらんといかんか
はい。とにかく始めましょう
…………なかなかはかどらんな
はい。本当にメチャクチャになってて……
(はぁ〜……暑いしだるいし、やっとれんのぅ……) …………なぁ広瀬、ちょっと用事があるんじゃ。少し抜けてもかまわんか?
あ、はい。構いませんよ。私は片付けてます
んじゃ、頼むわ
さ……がんばらなきゃ……
だいたい仕分けできたかな……あとは箱に整理整頓して入れるだけ……
(……仁王先輩、遅いな……もしかしてサボっちゃったかな。 先輩、ちょっとやる気なさそうだったし、ここはこんなに暑いし……仕方ないのかな……)
うじうじ考えても意味無いよね。もともとこういう整理は委員の仕事。 さ、先輩が戻ってくるまでに終わらせよう!
終わった……これでリストのものも取りやすくなったはず
(視界ブレ)
あ、あれ……なんだか……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(広場)
ふあああぁぁ〜……っあ! いかんいかん、もうこんな時間か
おや仁王くん、どうしたんですか、こんなところで
柳生か。あー、ちょっとな。お前こそ何しとるん?
運営委員さんを探していたんです。まぁ急ぎの用ではないのですけど
どこにもおらんの?
ええ、見当たりませんね
…………まさか
? どうしました、仁王くん?
お、おぅ。なんでもなか。 あー、俺ちょっと用事思い出したんで行くわ。じゃあな!
ええ
(倉庫)
うわ。整理されとる……相変わらず空調は切れとるな…… おーい、広瀬〜
流石におらんかのぅ……
う…………
ん? …………!! おいっ! 広瀬!! おい!!!
……あ…………あれ……仁王、先輩……
しっかりしろ! ったく、倒れるまで動き回る奴がいるか!
ちょっと……貧血起こして…… ……ふらっとした、だけです……
真っ青な顔して、どこが「ちょっと」じゃ。 頭は打たんかったか?
……はい……
なら一安心じゃな。 とにかく医務室に連れて行くぞ。……よっと
せ、先輩……
自分で歩けるってのは却下。無理なのくらいわかるじゃろ? 黙って大人しくしときんしゃい
……はい……ありがとう、ございます……
……礼は言うな。俺が謝らんといかん方じゃろ
え…………?
あとでいい。ほら、行くぞ。 恥かしかったら目を閉じとけ
はい……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(医務室)
……あれ、私……眠っちゃってたんだ……
眠っとったんは三十分くらいじゃ
あ、仁王先輩
顔色もだいぶ良くなったな。医者が言うには、貧血と熱中症になりかけだったらしい
あ、あの、すみませんでした。迷惑かけちゃって……
謝るな。悪いのは俺の方なんじゃし
?
あー……だから、用事があるって言ってサボって悪かった
あ……
ちょっと休憩するつもりが、いつの間にか寝ちまってな。 その間、お前さんを一人で働かせて、その結果がこれぜよ。 ほんとに悪かった。反省してる
あ、いえ……なんとなくサボったのかなとは思ってましたし。 それについつい整理に熱中して、自分の体調のことを考えてなかったのは私の不注意ですから
怒ってないのか?
? もともと倉庫整理は運営委員の仕事ですし、みなさんのお手伝いをするのも仕事です。 あの場合、整理しないと必要なものが取れなかったから……
そうじゃなくて、俺のこと怒ってないのか? サボったんじゃけど
えっと……別に。 あそこ暑かったから、ちょっとサボりたくなるのもわかりますし。 先輩がやらないんだったら、私がやればいいかなって思ってましたので。 私、ああいう作業嫌いじゃないですしね
グチャグチャになりきった倉庫の整理が嫌いじゃない?
はい。自分の手で綺麗に出来たら、気持ちいいです
はぁぁ…………なんというかなぁ……
先輩?
なーんか久々に人に完敗した気分じゃ
???
ま、とにかく、ちゃんと手伝わなくて悪かった。 じゃけど、お前さんもこれからは気をつけてくれ。 人が倒れているところを見るのは心臓に悪い
あ、はい。気をつけます。
……面白いな、広瀬は。 この学園祭、退屈じゃと思っとったけどなかなか楽しめそうじゃ
? えっと、楽しいと思ってくれれば、私も嬉しいです
そうかそうか。 さて、そろそろ帰るか。閉館時間、ちょい過ぎとるしの。立てるか?
はい、大丈夫です
お前さんの大丈夫は、あんまり当てにならなさそうじゃな。家まで送っていこう
そんな、悪いです
俺がそうしたいだけ。ほら、行くぞ
あ、はい!
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個人的に学プリで一番好きかもしれないイベント。 しかしようするに仁王は端から期待されていなかった、と。 静ちゃん男前だなぁ。 こういう特別を認識する瞬間のイベントは大好きです。
忠告
最近、他の模擬店も手伝ってるようじゃの
ええ、そうですよ。 といっても、私の時間が空いた時だけですが
ほぅ、そうか。それで、その模擬店は順調に出来てきてるんか?
協力的なメンバーが少ないと聞いていましたが意外と順調ですね
そりゃ良かった。 で、お前は最後まで手伝う気なんじゃろ
そうですね。模擬店としてはライバルですが、お手伝いを続けていきたいと思っていますよ
……お前は器用だからやっていけるかもしれんが、いつか歯車が噛み合わんようになるぞ
どういう意味です?
お前はいずれ、その彼女の模擬店とこっちの模擬店……どちらかを選ぶ時が来るんじゃないかってことじゃ
それはないでしょう。 私はこちらの……テニス部の模擬店を放棄する気は全くありませんよ
お前がそう思っていても、相手がそうでなかったらどうする気だ?
彼女に限ってそのような事は……
ほぅ、彼女ときたか。お前もなかなかやるの
何を言ってるんですか
それじゃ、俺たちの「彼女」も悲しませんようにな
そんな事は貴方に言われるまでもありません
なら……いいんじゃ。疑ったような言い方ですまんかったな
……いえ
それじゃーな
あ、仁王先輩、こんにちは
噂をすればやの
噂ですか?
なんでもない。俺は準備に戻る
あ、はい
▲ 柳生イベントですが仁王に萌えに萌えたんでこっちに。 俺たちの「彼女」!←義朝の脳内でフィルターがかかっている模様
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