遅ぇぞ! ったく、何やってんだよ。 ……え? おう、まあ、そりゃもちろん…… あーっ! そうだよ、俺も遅刻したよ! 悪かったな! けどな、遅れて来たのにお前がいねーから、スッゲー焦ったんだぜ? そんな待たせてねえのに帰っちまった? って。 え? 携帯? ………………あ。 き、気付かなかったんだからしょーがねーじゃんか。 まあ、いつも待たしてて悪かったよ。 これからは、気ぃつけんな。 ……って、なんで今日は待ってたのに今日も俺が謝ってんだ? |
あ、来た来た。 大丈夫だよ、まだ約束の時間は過ぎてないし、俺もそんなに待ってないし。 本当だって。 約束の時間よりずっと前から待ってたりしたら、 却ってお前が気にするだろ? で、自分も早く来ようとするじゃないか。 いやまあ、確かにそうだけど。 参ったな……でも、そうじゃない? だろ。 さ、じゃあこれでもうこの話はおしまい。 行こう。 せっかく今日は一日空いてるんだから。 ね? |
遅い! 遅い遅い遅い、おーそーいっ! 待たせ過ぎやでほんま。 ワイ、こんな待ったことないわ。 へ? そやかてワイ、そもそも人待ったりせえへんもん。 だからウソちゃうで。 さ、もう行くで。 待たされた分、今日はめーいっぱい付きおうてもらうからな! 覚悟しぃやー! |
あ、おはようございます! え、あ、いや、そんなことないです。 そんなには待ってないです。 でも今日はどうかしたんですか? ああ、なんだ、そんなことですか。 気にすることないです。 ボク、こうやってあなたのこと待ってるの嫌いじゃないですよ。 絶対にあなたが来てくれるってわかってるですから。 いや、でもあのさすがに一時間も二時間もは……。 あ、そんなことはわかってるですよね。……へへ。 |
よっ! おっせえぞー。 あとでジュース、オゴリな。 へ? なんでんなとこに立ってんだって? こっから見てりゃお前がやって来んのが良く見えんじゃん。 そんで、お前がこーやって近くに来ても、見下ろせて気分いいし。 ってオイ上がって来んなよ! ……まあ、近い将来ここまでじゃなくても お前を見下ろせるくらいの身長は、 手に入れる予定だけど、な。 |
ゴメン! 悪い、待たせたよな。 そうか? いやそれでも待たせたことに変わりはない訳だし。 え。 ああ、まあ……ちょっと色々あって。 そうかな。 そんなに珍しいかな……そうかもな。 大体いつも相手より先に着いてようって思うからなぁ。 けど、待たせる側になると、 相手が待ってるのがプレッシャーだな…… …あんまり早く来すぎるのも問題か……。 あ、いやなんでもない。 さ、行こうか。 |
遅いですよ。 まさかウチナーが皆時間にルーズだなんて思っているんじゃないでしょうね。 言い訳ですか? ええ、聞いてあげましょう。 この俺を待たせるに足る理由があるのなら。 そうですね。 気分はよくありませんよ。 怒っている、と取ってもらっても結構。 高々20分弱の遅刻程度で 貴方に何かあったのかと心配をしてしまうような甘い自分に対して、ですけどね。 さあ、行きましょうか。 何を呆けた顔をしているんですか。 言っておきますが、この貸しは大きいですよ。 今日一日かけて、じっっくりと、返してもらいますからね。 |