ユメウツツ






 いつものように木陰でまどろんでいると、何か足元に衝撃があったような気がした。

 何か、言ったかもしれない。
 いずれにせよ、半分まだまどろんでいる状態だったのであまり記憶に無い。


 ふと、右肩に軽い重みを感じたような気がして薄目をあける。




 女の子が、いる。




 まっすぐな長い髪が腕に触れる。
 顔は、うつむいて眠っているのでよくわからないけれど、可愛い部類なんじゃないだろうか。
 長い睫毛が印象に残る。


 ……って、こんな所に、しかもオレのすぐ横で、女の子が寝てるはずなんか無いか…。
 夢見てんのかな。
 夢の中で夢だって思うのって、なんか、ヘンな気が……








 軽く、揺さぶられて目を醒ます。
 視界に映ったのはいつもと変わらないおなじみの顔。

「ん〜。樺地、もう休憩時間終わりかぁ?」
「ウス」


 大きく伸びをしたついでに、右側に目をやる。
 やっぱり、誰もいねぇ。




 夢にしては鮮明に視界に残っている長い睫毛の少女。




「……なぁ、樺地」
「?」
「ヘンなコト訊くけどさー。
 さっきここに、女の子がいたりは……しねぇよなぁ……?」


「ウス。
 ……いました」
「あー、やっぱ夢かぁ。
 ワリ、ヘンな事訊いて……って、え、マジでいたの?」


 樺地が無言で頷く。


「ウソ、マジマジ?
 マジでいたの?
 って樺地お前あのコ誰か知ってんの? 誰? 誰ダレ?」







WEB拍手御礼用として6/25〜7/2まで展示。
うわ、展示期間短っ!←アバウトっぷりがよくわかる一言
まあそんなことはさておき。
R&D3/2、3時に起きるイベントのジロ視点です。
確かこのとき巴ちゃんとジロはお互い誰かわからないままなんですよね…横で寝てても……(笑)。
しかし自分で描いておいてなんですが印象が睫毛ってまた妙な目線。
ペアモードSSの桃といいどうしてこう私がかくテニプリキャラは見るところが玄人なのか(^^;)。←そりゃ描いてる人が

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