「ぅわ〜、寒いですねぇ。
　こんばんは、伊武さん！」
「……もう寒がってるけど、大丈夫なわけ？
　今から屋内に入るわけじゃないってことまさか忘れたわけじゃないよね。あー、でもひょっとしたら忘れてるのかもなぁ…」
「いや、覚えてますよ！
　大丈夫です、花火楽しみに来たんですから……くしゅんっ！」
「……………はい」
「えっ、でもこれ伊武さんのマフラー…伊武さんが寒いですよ」
「俺なんかのマフラーは使えない？」
「いやあったかいですけど……あ、そうだ」




「これで伊武さんもあったかいですよね」
「……で、これでどうするわけ」
「え？」
「ずっとこのまま俺の背中に張り付いたまま移動するの？
　それとも俺が君をおぶって歩かなきゃならないってこと？」
「…………」
「…………」
「…………スイマセン、考えてませんでした」
「はぁ、やっぱりね。
　ほら、いいから使っときなって。…ホラ、行くよ。グズグズしてると花火が始まるし」
「は〜い……。」
「あ、言っとくけどあげるわけじゃないから」
「取りませんよ！
　そう言えば伊武さんよくこのマフラーしてますね。お気に入りなんですか？」
「さぁ。
　……まったく、イヤになるよなぁ、このボケっぷり……」
「？　なんですか？
　あ、そうだ、伊武さん。言い遅れましたけど、メリークリスマス！」
「……メリー・クリスマス」


☆　☆　☆　☆　☆　


２００５年１２月２３日〜２５日までWEB拍手に使用していたイラストです。
フリーＤＬ期間終了のため白黒。

クリスマスアンケート三位の伊武巴イラスト。

ギリギリ、23日になってやっと足せました(^^;)。
そしてイラストがメインなのか会話がメインなのかと言うこの台詞の長さ。
というのもこの一枚だけは構図より先にこの場面が浮かんでしまったもので。
当然場所はあの公園です。

ここでさらに妄想を垂れ流してしまうと巴ちゃんは最後のアタリ、伊武にマフラー結んでもらってます。
……あ、絵について全然語ってないや。ハハハ。


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