※フェアVer.（ルシアンは第十話夜会話選択不可）
第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第十一話 第十三話 第十四話
第十六話(イベント) 第十八話 ＥＤ
第三話
ありがとうフェアさん
リビエルちゃんのこと連れ戻してくれて
別にお礼を言われるようなことじゃないよ
ほっとくわけにもいかなかったしね
それでも、お礼が言いたかったんだよ
フェアさんはお父さんが関わってるからって言ったけど僕は知ってるよ
そうじゃなくたってフェアさんはリビエルちゃんのこときっと助けてくれたって
・・・・・・
だって、優しいもん
や、やだなぁ！
優しいだなんてそんなぁ・・・
・・・あうっ！
あれ？？？
ねえ、ちょっとルシアン？？？
きゅうぅぅ・・・っ
わわわっ！？
しっかりしてよっちょっとぉーっ！？
――照れ隠しにしては力加減、間違えちゃったかも・・・――
▲
間違いすぎですよフェアさん(笑)。
第四話
そっか・・・セクター先生に叱られちゃったんだ
それじゃ、さすがのフェアさんも折れるよねぇ・・・
わたし、先生にだけはどうしても頭があがらないんらよね・・・
子供の頃からさんざんお世話になってるし
僕たち三人にとっては一番、身近にいた大人の人だったもんね
悩み事とか、いつでも気さくに相談に乗ってくれていたし
へえ、ルシアンも先生に相談したことあったんだ？
ねえねえ、いったいどんなこと？
ひ、秘密だよっ！
ケチ・・・
でも、先生もこれで事情を知っちゃったんだよね・・・
巻きこまれたりしないよね？
だ、だいじょうぶよ！
でも、先生は昔のケガのせいで、歩くのもつらそうだし・・・
その時は、責任もってわたしたちが、先生を守ってあげればいいでしょ？
うん・・・そうだよね
僕たちが気をつけてあげないとね
うん！
――ルシアンの心配ももっともだよね 気をつけないと――
▲
先生のことは先生のこととして、ルシアンも謝れ。←根に持ってる
第五話
戻ってきてくれてよかったねアロエリさん
結局、誤ってはもらえずじまいだけどね・・・
でも、そんなの別にいらないやって思ってるでしょ？
まあ、ね
きっと、あの人はすごく真面目なんだろうね
だから、守護竜さんや隠れ里を守れなかったことに責任を感じてそのぶん、必死にあの子を守ろうとしてるんだって思うよ
けど、いくら必死になっても、空回りじゃ意味がないもの
周りとの摩擦で火をふいて、燃えつきて消し炭になっちゃう
心配だよね・・・
だいじょうぶでしょ
だって・・・それがわかったからアロエリは、ここに戻ってきたんだし
うん、そうだね
それに・・・そうなりかけたら今度は、僕たちが止めてあげればいい
だよね？
うん、そういうこと
――そうならないのが一番なんだけどね――
▲
ルシアン、洞察力があるんだか単なる天下無敵のお人よしなのか。
そしてフェアは心配しているのか楽観しているのか(苦笑)。
第六話
ルヴァイドさんたちの剣さばき、やっぱりすごかったよね
うん、本当に強かった
型にとらわれないのもいかにも実戦的だしね
やっぱり、僕もそういうのを意識したほうがいいのかな
いつだって必死だから稽古してる型を出せた試しもないし・・・
まあ、たしかに実戦じゃ型どおりにはいかないものだけど
でも、結果的に型と同じになるってことは結構あることだよ？
それは、そうだけど
基礎の稽古は、やればやったぶんだけ、力になるものだよ
あせらなくたってルシアンは、ちゃんと強くなってるもの
わたしが保証するよ♪
う、うん・・・
もし、今の稽古じゃ物足りないって思うんならさ
アルバに色々と聞いてみたら？
え？
見習いでも、あの子は「自由騎士」の候補生なんだし理不尽な指導を受けてきた、わたしよりは理にかなった技術を身につけてるのは間違いないしね
そうだね・・・うん、わかったよ！
――年も近いし、ついでにうち解けてくれればいいんだけどな――
▲
え、あの、ちょっと待って。
「あの子」ってアルバいくつよ！？
第七話
ルシアンのお父さんもたしか機界の召喚師だったよね？
うん、そうだよ
だから、ねえさんも機界の召喚師なんだ
僕だけが、機界の術と相性が悪かったみたい
それなら、同じ属性の召喚師に教わればよかったのに
そういうわけにはいかないんだよ
「金の派閥」では家ごとに、利権をめぐって対立しているような状況だからね
その家ごとの召喚術の秘伝を、他人に教えることは無いんだ
料理人が味の秘密を隠しているのと同じようなものかな？
そういうこと
どうしても習いたいのなら、その家の養子になればいいんだけどそこまでして僕は召喚師になりたいワケじゃなかったし
なるほどねえ・・・
ねえさんは、きっとあんまり話してないと思うけどね
召喚師たちの世界って形式や、駆け引きとか色々と大変なんだよ
もし、素質があっても僕の性格じゃ、うまく立ち回れないと思う
そこで勝ち残ってきた父さんは、ある意味すごいって思うし
父さんを毛嫌いしてても、責任は果たしてるねえさんもどっちも、本当に強い人だって、僕は思っているんだ
ルシアン・・・
――召喚師は召喚師で、それなりの苦労があるんだね・・・――
▲
でも、本当に利権を求めるのならばルシアンの意志が介在できない幼少の頃に養子にやってしまうという手もあったわけで、それをしなかったということはやはりテイラー自身がルシアンの性格は金の派閥の召喚師としてはやっていけないと判断したということなんでしょうね。
あれ、買いかぶり？
第八話
アルバが来てくれて本当によかったよね
ポムニットさんがつかまっちゃった時
僕は取り乱すだけでなんにもできずにオロオロしていただけだったもん
わたしもおんなじだよ
頭の中ぐちゃぐちゃで真っ白になってさ
あはは、情けないよね
フェアさん・・・
けど、次からはもうあんな失敗は絶対にしないんだから！
うん、そうだね
あんな思いはもう絶対したくないもん
そのためにも、もっと強くならなくちゃ！
ポムニットさんもミントさんも、それにねえさんだってどんなに勇ましくても女の人だもんね
男の僕が、しっかり守ってあげなくちゃ！
うんうん、さすがそれでこそ男の子♪
フェアさんとした約束も、守らないとね・・・
ん？
ななっ、なんでもないですっ！？
？？？
――一緒にがんばろうね ルシアン？――
▲
フェアは言わなくても私は言う。
フェアも守るってそこで言ってやれよ！
心の中で思っててもわかんないよー。
第十一話
僕はね、先生のことすごい人だなあってずっと思ってたんだ
色んなこと知ってていつも落ち着いていて思いやりがあってさ
フェアさんと同じくらいに、ずっとあこがれていたんだ
でも、それは僕が勝手に思い込んでた幻想だったんだね
ルシアン・・・
先生は完璧な人だから間違ったりしないし取り乱したりしない
バカだよね・・・そんなこと、絶対ありっこないのに
一人で決め付けて勝手にそう思って落ちこんで・・・
だったら・・・わたしだってルシアンと同罪だわ
え？
先生だったらどんな時にだって味方になってくれる
そう思いこんでずっと甘えてばかりだったんだもの
フェアさん・・・
ねえ、ルシアン
先生のあの姿を見てどう思った？
こわかったよ・・・
機械まみれの身体は不気味だと思ったし
なによりも、戦ってる先生の顔が恐ろしくてたまらなかったんだ
復讐することだけに必死な姿は、まるで鬼みたいだったし
うん・・・でも、それも先生の顔のひとつなのよ
だから、こわくても目を背けちゃダメってわたしは思うの
！
わたしたちは、今まで自分に都合のいい先生の姿だけを見ていた
でも、これからはそれだけじゃダメ！
先生のことをあの人を助けるにはあるがままの全てを認めなきゃダメよ！
あるがまま・・・全てを・・・
約束しようよルシアン？
これから先、先生がどれだけ迷い続けて間違ったとしてもわたしたちは、絶対に目をそらしたりしない
まっすぐに向きあって最後には必ず、先生の目を覚まさせるの！
うん、約束するよ！
フェアさん
先生が僕たちに教えてくれたことを、今度は僕たちが伝えようよ
僕たちが過ごしてきた時間は、うつろなものじゃないって！
ええ、そうよ！
――それがわたしたちから先生への恩返しなんだよ きっと・・・――
▲
そんなに怖かったんだ、セクター先生……
第十三話
ねえ、ルシアン
ひとつ気になっていたんだけどあなた、あの橋を壊されそうになったことに、なんであんなにもムキになって、怒ったりしたの？
あ、うん・・・
だって、町のみんなが困るじゃない？
そりゃまあそうだけど・・・
それに、僕父さんから聞いたことがあるんだよ
あの橋をかけるのには大勢の人が、たくさん苦労したんだって
そして、橋が造られたおかげで、小さな村しかなかった土地にこのトレイユの町が誕生したんだって
へえ・・・
父さんは言ってたよ
当たり前のようにそこにあるものは全部必要とされたからこそずっとそこに在り続けられたんだって
それが人の手によってつくりだされたものならなおさらだってね
あの橋も、そういうもののひとつだっていうことなんだね
うん、だからこそそれを身勝手な都合で壊そうとしてるのがどうしても、僕には許せなかったんだ
そっか・・・ふふっ、だけどちょっとだけ感心しちゃったかも
え？
なんだかんだ言ってルシアンも、この町の未来をしょって立つブロングス家の立派な跡取り息子なんだなあ、って
べ、別に・・・そんなつもりじゃないってば！？
それに、跡継ぎはきっとねえさんだって決まってるし・・・
だとしても、ルシアンがこの町を大切に思ってることはさ
絶対、ムダにはならないし、素敵なことだと思うよ？
か、からかわないでよ
もぉ・・・っ
あははははっ♪
――この町を大事に思う気持ち、わたしも見習わなくちゃね――
▲
かぁっこいいなぁ、父ちゃん！←そっちかよ
しかしどんなに大切に思っていても召喚師としての力がないと跡取りにはなれそうもないと言うのがちょっと切ない。
第十四話
結局、ギアンはエニシアをだまして利用していたのね
そう、なのかな？
なによ、ルシアン納得いかない顔して
どう見ても、悪いのはギアンじゃないの？
それはわかってるよ
ウソをついていたのは本当のことだし
でも僕は、彼女がだまされていたことに気づいていたようなそんな気がするんだ
ちょっと、おかしなこと言わないでよ
だまされてるって気づけば、誰だって怒るに・・・
わかってても、それができずにいる人だっているんだよ？
フェアさんやねえさんみたいに思っていることをはっきりと言う勇気が出せずにいる人だっているんだよ？
エニシアもそうだっていうの？
彼女は、疑うことがこわかったんだと思う
その相手が、自分にとって大事な人ならなおさらだよ
疑うことで、その人が自分から離れていってしまったら・・・そんなのってつらすぎるもの
そっか・・・けど、エニシアは自分から、それを確かめにやって来た
ルシアンの言ったことが、あたっているとしたらものすごく勇気がいることだったのかもしれないよね
うん、すごいって思う
本当に・・・
――なんとかして報いてあげたいよね エニシアの勇気に・・・――
▲
世の中の人が全部自分基準がないってことは強い人には判りにくいですよね。
台詞の端々からルシアンがコンプレックス常に抱いていることが垣間見えますな。
第十六話（イベント会話）
びっくりしたよ
まさか、僕のところにフェアさんがたずねてくるなんて
そんなにおかしい？
ああ、そういう意味じゃなくてね、ほら
姉さんが出かけてるから、てっきり一緒にいるのかなあって
そっか、リシェルは留守にしてるんだ
急ぎの用事なら、僕捜してくるけど？
ううん、いいのよ
まとめてすむならって思っただけでもともと、わたしはあなたに話を聞いてほしかったんだ
僕に？
・
・
・
じゃあ、やっぱり本当だったんだね
フェアさんが「響界種」だったっていう話は・・・
やっぱ、みんなも気がついてたんだ？
セイロンさんからそれとなく、説明はしてもらってたんだ
ねえさんは、ムキになって否定してたけど
まあ、あの子が戸惑うのも無理はないかなぁ
わたしだって、今でも混乱してるんだし
信じられない？
られない、じゃなくてたくないって気分なんだけどね
正直、困ってる・・・
え？
このトレイユの町で地道に働きながらまっとうに生きる
そのつもりだったよ
だけど、それはもう無理だって思ってる
「響界種」のわたしにそんなマトモな暮らしできっこ・・・
そんなことないよ！？
それって間違ってる！
「人間」ならよくって「響界種」だからダメ
そんな考え方なんて そんなの、全然フェアさんらしくないよっ！！
！
だって、そうでしょ？
いつものフェアさんだったらそんな納得のいかないこと、絶対に認めたりしないじゃない！？
あ・・・そうだよ・・・たしかに、今まではそうだった・・・
でも、だからって、こんな時まで、強くはいられないよっ！？
わたしだって、普通の女の子なんだよっ！？
フェアさん・・・
こわいよの・・・っ
みんなに、きらわれて仲間はずれにされて
ひとりぼっちに、されちゃったら、わ・・・わたし・・・っ
・・・・・・だいじょうぶだよ
もし、そうなったならその時は、僕が絶対にフェアさんを守ってみせる！！
え・・・
僕には特別な力もないし、泣き虫で弱虫だけど・・・でも、守ってみせる！
だって、だって・・・そのために、ずっと強くなろうと努力してきたんだから！！
ルシ・・・アン・・・
だから、泣かないでフェアさん
心配しないで
ひとりぼっちになんてさせないから、ね？
う、うん・・・っ
▲
ひゃっほう下克上。
第十八話
でも、びっくりしたよ
小石が当たる音がして窓の外をのぞいたらフェアさんが手をふってるんだもん
あははっ、ゴメン
もしかして、アレで起こしちゃった？
ううん・・・僕も眠れずにいたから気にしなくていいよ
目を閉じると、戦いのこととか、いろいろ考えちゃってさ
フェアさんみたいに、平然としていられたらいいのにね
そうでもないよ・・・
え？
わたしだってやっぱり怖いよ・・・だって、竜になろうとしてるような相手と戦うんだから・・・
そうなんだ・・・
今まではね、なんとか負けん気だけで走ってこられたんだよ
父さんのこととかで周りから引け目とかも感じてたし・・・しっかりしきゃダメだって、ずっと自分に言い聞かせてたんだ
無我夢中でね
フェアさん・・・
だけど、今は正直逃げだしたいくらいにこわくてたまらない
振り向いて背負ったものの大きさに気がついて途方にくれてる・・・
その重みから逃げたいワケじゃないけど最後まで、みんなの期待に応えられるかが不安でたまらないの
ゴメン・・・こんな時に、弱音をはいたりして・・・
だいじょうぶだよ？
一人で背負えないなら僕が手伝ってあげる
ルシアン・・・
フェアさんがみんなのために戦ってくれるのなら僕は、貴方を守るために戦うから
でも・・・っ
前にも言ったでしょ？
貴方を守りたいから僕は、ずっと強くなりたかったって
あ・・・
――わたしだって一応は、女の子なんだからね
守るよりも、誰かに守ってもらうほうがやっぱりうれしいよ――
（そっか・・・いつも、わたしがぼやいてたからルシアンは・・・）
本当はね、前から気づいていたんだよ
貴方の強さは生まれつきのものなんかじゃなくて他の誰かのために勇気をふりしぼった結果なんだって
なのに、僕たちはずっとそれに甘えてばかりだった・・・
・・・・・・
でも、僕はもう決めたから！
力は足りなくても気持ちだけなら誰にも負けない
フェアさんは僕が守ってみせる！ 守りたいんだ！！
ありがとう・・・うれしいよ、ルシアン
フェアさん・・・
わたしも約束するよ
もう、弱音なんかはいたりしない
めいっぱい、最後までがんばるから！
だから・・・・・・守ってね？
うんっ！
▲
いきなり押せ押せのルシアン(笑)。
「・・・守ってね？」というフェアが可愛すぎる。
けど序盤のルシアンの台詞は個人的に大いにマイナス…。
ＥＤ
※全キャラ共通箇所は省略。
よいしょっと！
・・・ひゃっ！？
あわわわわっ！？
ほら、そんなにもいっぱい抱えたら危ないってば
あ、ありがと・・・ルシアン・・・
ほら、かして？
僕、まだ持てるから
むむむ・・・
どうしたの？
さっきから、なんか不機嫌みたいだけど
なんか、ちょっと悔しくってさあ
ちょっと前まではわたしのほうがルシアンよりも荷物いっぱい運べたのにさ
ああ、そういえば姉さんも、似たようなこと言ってたっけ
前よりも、僕がたくさん食べるようになったから油断してるとおかずがなくなって困るのよ、って
あはは・・・リシェルらしい不満ね・・・
でも、このところ自分でも、はっきりわかる気がするんだ
稽古の成果なのか身体つきが変わってきてるなって
いわれて見れば背も、ちょっぴり伸びてきてない？
かもしれない
今度、ちゃんとはかってみるよ
（うーん・・・この調子だとあっという間にわたし達の背負いこしちゃいそうだよね
でっかくなったルシアン・・・なんか、想像がつかない・・・）
どうしたの？
ニヤニヤしちゃって
べ、別にっ！？
なんでもないよっ
？？？
・
・
・
でも、ちょっと前じゃ想像できなかったよね
コーラル(orミルリーフorリューム）とリシェルだけに留守番を任せて買出しに出かけられるなんてね
それだけ、平和になったってことだね
亜人たちが、無事にメイトルパへと帰ることができて
役目を終えた「船」がまた「隠れ里」として活動をはじめて
あれから、もう半月も経ったんだね
うん、早いものよね
まあ、コーラルは結局、こっちに入りびたりだからリビエルあたりはしょっちゅう、文句言ってくるけどね
あはは、大変だ
でも、しばらくはね
好きにさせてあげるつもりだよ
あのコは、駆け足で子供から大人になったんだもの
本人も納得してるし仕方のないことなんだろうけど
もっといろいろ子供らしい遊びをさせてあげたり楽しい思い出とか作ってあげたいの
そうだね・・・ラウスブルグではあの子は、守護竜でいなくちゃならない
でも、ここでならそんな肩書きなんて考えなくてもいい
僕たちが、甘えさせてあげられるもんね
いつかは、あのコも守護竜として独り立ちしていくことになる
別れの時、お互いが笑顔でいられるようにめいっぱい、今を楽しまなくちゃね
うん・・・似たようなこと僕も最近、考えてる
いずれは、この町とお別れしなくちゃならないからね
じゃあ・・・オーナーとは話がついたの？
自由騎士団に参加するってこと
ううん、まだ許してはもらっていないんだ
でも、僕も絶対譲るつもりはないからね
アルバとの約束も守りたいし・・・
そっか・・・そうだよね・・・
結論からいうとね
お互いに妥協することになったんだ
とりあえず、僕は軍学校に進学するよ
ちゃんと卒業して、それから、改めてその先のことは決める、ってね
父さんは言うんだ
夢や理想を追うのは素晴らしいけれど現実と戦いながらそれを勝ちとるのは難しいんだって
自分も、そうした苦い思いを味わってきたって・・・
・・・・・・
軍学校で学びながらもう一度、確かめてみようと思うんだ
この気持ちが、現実に負けないくらい強いものなのかどうか
負けないと思うな
きっと・・・
え？
だって、ルシアン前より、ずっと強くなってるもん
フェアさん・・・
言いたいこともはっきり言えるようになったし
かばってあげなくても自分で、つらいことに立ち向かっていくし
もう、弟あつかいなんて、できないよ
あははは・・・
それがホントなら僕は、うれしいな
弟とかじゃなくて一人の男として認めてもらいたいってずっと、思ってたから
ルシアン・・・
もうひとつの約束も僕、ちゃんと忘れていないよ？
フェアさん貴方のことは、ずっと僕が守るから
だ、だけど・・・ルシアンには、騎士になるって夢が・・・邪魔したら・・・
邪魔なんかじゃないよ
むしろ、貴方が見ててくれるんだったらいくらでも、僕はがんばることができる
そんな気がするんだ
ルシアン・・
信じて、待っていて
すこし、時間はかかるかもしれないけど僕は必ず、貴方を迎えにくるから
誰がなんと言おうと、どんな邪魔をしようと今よりも、もっと強くなって、約束守ってみせるから！
う、うん・・・
あーっ！
あんたたちなーにイイ雰囲気になってるワケえ？
あ、その・・・えーっとね・・・
ほら、行こうよ？
急いで、仕込みを始めなくちゃね
ま、待ってよぉ！？
もぉ・・・っルシアンってば！？
――僕が、強くなれる理由はね
きっと、貴方と出会えたそのおかげなんだよ
大好きだよ、フェアさん。
約束、絶対守って見せるからね――
▲
ラストうろたえまくるフェアに対して平静そのもののルシアンが小憎らしい(笑)。
しかしこれでまたテイラーさんの恨みをかうなぁ……
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