サモナイ4・夜会話集

〜アロエリ〜


※ライVer.(アロエリは第十三話夜会話選択不可)
第五話 第六話 第七話 第八話 第十話 第十一話 第十四話 第十六話(イベント) 第十八話 ED



第五話

どうしたんだよ?
わざわざ、お前から会いに来るなんて

・・・・・・

てっきり、このまま知らん顔でいるのかと思ってたぜ

み、みくびるなッ!?
オレだって、自分が愚かだったことぐらいわかっているぞッ!

なら、それでいいよ
無理に謝らなくても

そ、そういうワケにはいくものかッ!?
きちんと謝罪せねばオレの気がすまぬ!

だから、いいって

よくないッ!

いいってば!

謝らせろッ!

いいってば!

よくないッ!

しつこいぞ!?





はぁ、はぁ、はあっ、はぁ・・・っ
はぁ、はぁ、はあっ、はぁ・・・っ

この・・・っ石頭め・・・っ

そっちこそ・・・っ

なあ、アロエリ

・・・なんだ?

貸し借りとかそういうのは関係なしでいいからさ
オレたちにもミルリーフ(orリュームorコーラル)を守らせてくれよ

え・・・

あいつを拾って色々と面倒なことも増えちまったけどそれなりに、毎日楽しく過ごしてる
オレたちにとってはあいつはもう、家族みたいなもんなんだ

ライ・・・お前・・・

人間がどうしても信用できないのならそのままでもいい
だから・・・

お断りだッ!

アロエリ・・・

信用もできぬ相手とねぐらを共にできるか
だから・・・その、なんだ・・・とりあえず、今だけは信用してやるッ!!

え?

とりあえずだからな!

(羽音)

はは、あはは・・・っ

――とりあえず・・・問題解決だよな?――


ツンデレ!(大喜び)
なんか子供のケンカで見ていて楽しい。


第六話

でも、意外だったぜアロエリがアルバを止めるなんてさ
おまえの性格ならむしろイケイケってけしかけそうなのに

それでは、まるでオレが、ポアレス族みたいじゃないか!
興奮しだしたら止まらないあの連中ほど、オレは無分別ではないッ!

へいへい、悪かったよ
(充分、突っ走ってると思うんだけどな・・・)

オレがあいつを止めたのは、戦士たる魂を感じとったからだ

戦士たる魂?

ああ そうだ
見習いとはいえどあの少年剣士には戦士として必要な素養が、しっかりと備わっていた
おそらくは、偉大な勇者が、すぐ身近にいたんだろうな

その勇者の影響を受けたってことか

だとすれば、あいつもやがて勇者と呼ばれるようになるかもな
つくづく、ニンゲンにしておくには惜しい

ははは・・・

――今の話を聞いたらアルバは、いったいどんな顔するかな?――


たった一話ですっかりなじんじゃってるアロエリ…(笑)
ところでポアレス族ってなにさ。


第七話

どうも、後手後手に回ってしまっているな
まあ、計画をひとつ潰せただけでもよしとするべきなのだが

今回の目的は戦うことじゃなかっただろ
あくまで、偶然の産物みたいなもんで・・・

甘いッ!
こうしている間にも敵は着々と次の手を用意しているのだぞ
ぼやぼやしていてとり返しがつかなくなったらどうする!

そりゃまあそうだけどさ

こんな時、兄者がいてくれたなら、どれほど心強いことか・・・
貴様なんかよりも的確な判断を下しているだろうに

・・・・・・

な、なんだ?
なにをジロジロと見ているんだ???

なんだかんだ言ってオレを、こきおろしてくれるけどさ・・・
要は、すこしでも早く兄さんに会いたいだけなんじゃないのか?

な・・・ッ!?

ほら見ろ、図星だ

ば、バカ者ッ!?
くだらない言いがかりをつけるなッ!?
オレはただ、今後のことを心配しているからこそ・・・

素直じゃねえなあ
別に、恥ずかしがることじゃねえだろ?

う、うるさぁーいッ!


行っちまったよ・・・

――でもまあ、合流を急いだほうがいいのはたしかだよな・・・――


出たブラコン!(笑)
しかし二周目なのでこの『兄者なら的確な判断を…』のあたり、ちと微妙な心持で見てしまいました。
しかしアロエリをさんざんからかってからマジメに考えるライ、いいなぁ(笑)


第八話

どういうことだよ?
ポムニットさんをここに近づけるなって

戦う力のない者を戦場に立たせるべきではない
今日のことで、お前もよくわかっただろう
あれが、敵の本性だ
今までのやり方こそがぬるすぎだったんだ

それは・・・

足手まといになるだけですむならいい
だがな・・・取り返しのつかぬことになった時、お前に責任がとれるのか?

・・・っ

とれるはずがあるまい
オレだって、同じだ
だからこそ、彼女にはここで手をひかせるべきだろう

わかってる・・・でも、やっぱオレには強制はできねーよ
どうするか決めるのはポムニットさん自身じゃなきゃダメだ
オレはそう思う

バカか、貴様ッ!?
それでは、なんの意味もないだろうが!!
お前の口から言わねば彼女は、残ると言うに決まっているッ!!

オレだって、ホントは無理にでも止めてーよ
でもさ・・・オレも、おまえだって自分の意志で決めてここにいるんだ
ポムニットさんだけの気持ちを無視するのは納得できねえ・・・

それで、彼女が命を落としたとしてもか?

・・・・・・

ふんっ、もういい! 勝手にしろッ!!

――正しいのはアロエリだ けど、オレは・・・――


ちゃんとポムニットのことを自分なりに心配しているアロエリ。そしてライは子供の論理。
個人的な好みですがこういうあまりに子供じみた正論がサモナイシリーズではちょい苦手な部分でもあったんですが4は主人公が子供なんですんなりなじめます。


第十話

オレなんかに構っていてもいいのか?
ポムニットのこと まだ、解決してはいないのだろう?

ポムニットさんにはリシェルとルシアンがついててくれてる
だから、オレはおまえについていてやろうかなってさ

いらぬ世話だ

そうか?
どう見ても、おまえ落ちこんでるようにしか見えねーぞ?

あ、当たり前だッ!?
いくら決別を決めたといっても、そう簡単に心の整理がつくか!
ずっと・・・っ 尊敬していた・・・んだぞ・・・っ

お、おいっ!?

兄さまが、御使いになったから・・・っ 戦士、だったから
わたしも、戦死にっ なったんだ・・・っ!
おんなじゃ、無理っていわれ、たから・・・意地、はって・・・っ
おとこにも、負けない
つよくなって・・・っ だから・・・っ うう・・・っ うっうえええぇぇぇっ!

な、泣くなよっ!?
おまえ、ちょっと!?

うわああぁぁんっ!!
にいさまっ、どうして
うわああぁぁっ!!

アロエリ・・・






・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・(おまえが)※音声のみ

え?

お、お前が・・・悪いんだからな・・・泣くつもり、なんてなかったのに・・・
あんなとこ見られたくなかったのに・・・

うわ、わ・・・悪かったよ・・・

ふん!
・・・ありがとう

え?

なんでもないっ!!

・・・・・・

――泣いたり、怒ったり 忙しいヤツだよなあ ったく・・・――


わーい泣かしたーっ!(大喜び)
泣かれてうろたえまくっているライと、泣き止んだあとの二人のびっみょーな空気がそらもうツボ直撃です。
アロエリ、何気に戦士の言葉遣いじゃなくなっているのがまた。かわいいなぁホント。


第十一話

ニンゲンに召喚された同胞が、ああした実験に用いられることは郷の者たちから何度か聞かされてはいた

・・・・・・

ことに幻獣界の住人はニンゲンより強い肉体をもっているからな
研究のための素材 消耗品としての労働力 殺しあうための兵士
はるかな昔から重宝されていたらしい

知らなかった、じゃすまねえよな・・・
実際、町外れの農園で働いている召喚獣たちがいるってこともオレは、当たり前だと思ってたんだし・・・

ライ・・・

ミルリーフ(orコーラルorリューム)にもさ言われたことがあったんだよ
いやがってる召喚獣をどうして、人は帰してやらないのか、って
でも、そうしなくちゃ今のオレたちの生活は成り立たなくなる
だから、オレは・・・

そのとおりだな
ニンゲンは召喚術の力におぼれ、それが当然だと思い続けてきた
際限なき欲望を満たすために、他の世界から様々なものを奪った
他の世界へと寄生することによって、安易に繁栄してきたのだ!

・・・っ!

だがな・・・それは、貴様だけの罪ではあるまい?

・・・え?

最初に犯した間違いが時を経て、深き溝へと変わってしまった
時は巻き戻せぬし失われた同胞たちは二度と帰らぬだろう
だがな・・・ライよ貴様は今を生きている
ここから先を変えていけるだけの時と命をもってるんだぞ!?
今、貴様は罪を知った
その苦さへと苦しんで報いをすでに受けた
ならば、次は改めろ!
できることが限られていようとも、なにもしないよりはいい
それだけでもいいんだ

・・・・・・わかったぜ、アロエリ
約束するさ・・・できる限りのことを精一杯、改めるってな

うむ・・・

それと、ありがとな
元気づけてくれて

な・・・っ!?
そんなつもりなんかカケラもないッ!?
オレはただ、貴様のふぬけたツラが気にさわったから・・・怒鳴りつけてやろうと思っただけだッ!!!

へいへい、そーですか

・・・・・・

だけど・・・それでも、クラウレは復讐しなけりゃ、気がすまないんだろうな

ああ、愚かなことだ
大水を防ぐ堤のために山の木の全てを刈れば山津波を招くだけ
兄者は、きっとそれを忘れてしまったんだ

・・・・・・

――本当にバカだよ・・・にいさまは・・・――


珍しく正論でライを励ますアロエリがいいですねぇ。格好いい!
あと、にいさまはバカですよ、本当に。


第十四話

母に会いたい・・・姫の願いが、まさかそれだけのことだったなんて・・・
これでは、とても憎みきれないじゃないか・・・ッ

アロエリ・・・

この世界に来てから生まれた世代であるオレにだって故郷に帰りたいと願う同胞の気持ちは痛いほどにわかる
追われ、追放されて逃げてくる姿ばかりを見続けてきたから
そんな彼らの願いをどうしても、オレは否定しきれないんだ
オレは、御使いなのに なのに・・・ッ

いいんじゃねーか 別に、それでも

え?

否定できないならそれでいいじゃんかよ
立場を気にしてさ無理に苦しんでまで気持ちをねじ曲げる必要なんかねーよ

ならば・・・貴様は、オレに裏切れというのかッ!?
兄者と同じく裏切ってあちら側につけばいいとでもいうのか!?

そうしたいんならそうすりゃいいさ
でも、それができないから、オマエはオレに当たってるんだろ?

・・・・・・!?
そうか・・・やつあたり、なんだなこれは・・・すまない・・・・・・

いいさ、むしゃくしゃする時は、誰にだってあるもんだからな
怒鳴って、少しは気が晴れるなら、いつでも相手になってやるぜ

う、うるさいぞ!?
変な気をまわすなッ!? バカ・・・っ

オマエがためらってる理由も、ギアンだろ?

では、貴様も同じか?

まあな、オレだってエニシアたちのことは助けてやりたいんだ
でも、ギアンがなにかたくらんでる現状じゃ信用してやれねーよ
せめて、アイツの狙いだけでも、知る方法があればなあ

兄者なら、それを知っているのかもしれないな・・・

クラウレが?

ああ、兄者が御使いの立場を捨てて、ギアンの腹心になったのもおそらく、そのあたりに理由があると、オレは思っているんだ

なるほどな・・・でも、そうだとしても聞き出すのは・・・

難題に違いあるまいな

はぁ・・・っ
はぁ・・・っ

――でも、それが唯一の突破口になるのかもしれない・・・――


なんかライが大人だなぁ。
アロエリとライってどっちが年上なんだろう。見た目は確実にアロエリだけど中身は絶対ライ。


第十六話(イベント会話)

前の時とは、立場が正反対みたいだな?

ああ、そういやクラウレのことでもめた時もここで、おまえを見つけたんだよな

ああ、あの時はもう最悪だった・・・
あんな恥ずかしい姿兄さまにも見せたことないのに・・・

なに、ぼそぼそ言ってるんだ?

なんでもないッ!!
気にするなッ!?
まあ、過ぎたことはどうでもいいことだ
それよりも、今は貴様のことが問題だ

まあな・・・





そうか、貴様もまた「響界種」だったか

アロエリからすればあんまり、いい印象じゃないだろ?
敵であるギアンの同類ってことだし・・・

・・・・・・

あいたっ!?

バカ者め、それを偏見というんだ!
貴様も、ギアンもたしかに「響界種」という点では同じだ
しかし、それならばエニシアやポムニットだって同じだろう?
オレは、少なくともアイツらを憎んだりしてはいないぞ?

た、たしかに・・・

別々のものをまとめてひとくくりにするからおかしくなるんだ
なんのために名前があると思っている?

え・・・

「ギアン」は敵で「響界種」だがな「響界種」が敵だと言うつもりはない
同じように・・・なにより先に、貴様は「ライ」だろうがッ!?

!?

貴様が、貴様だからここにいる連中は共に戦ってきたんだ
貴様自身が、貴様であろうとすることをやめない限りはなにも変わらない
そうじゃないのか?

ぷっ、くくく・・・っあははははははっ!!
そうだよな? うん、おまえの言うとおりなんだよな
オレは、オレなんだ
なにがどうなったってそれは変わらない

そんな簡単なことを忘れるから、貴様はバカ者なんだ
情けない・・・

ああ、まったくだぜ
みっともねーよなあ

まあ、それもまた貴様らしさだがな

だけど、さすがはアロエリだよな
たった一言でオレの迷いを吹き飛ばしてくれるなんてさ

べ、別に・・・っ
そう感心するほどのことじゃない・・・貴様がふぬけてると調子が狂うからな! それだけだぞ!?

へいへい・・・そーですか・・・でも、ありがとな?

い・・・いいから!
とっとと他の連中に会ってこいッ!!

ああ、行ってくるぜ!

まったく・・・なんでこんなにもバカなんだ・・・わたしは・・・


かわいい! アロエリかわいい!
最後の呟きがなんともいえず。
ちなみに六話の時の「へいへい」と今回の「へいへい」ではライの表情が違うんですよね。
前回はふてくされた顔だったけど今回は笑顔。二人の関係の変化が見えます。


第十八話

・・・・・・

そんな格好でいるとカゼひいちまうぜ?

鍛え方が違うのだ
いらぬ心配をするな

へいへい・・・

よく、オレがここにいることがわかったな?

なんだかんだいって付き合いもそれなりに長くなってるからな
部屋にいないんなら多分、ここだろうって思ったんだよ

そうか・・・

休まなくていいのか?

気持ちが途切れてしまいそうなのがこわくてな
それに、どうしても夜明けを見ておきたくなったんだよ

夜明け、か・・・

夜が明ける寸前、世界は蒼くて深い影に沈んでいく・・・だが、明けの光明が差した、その瞬間に影は魔性の力を奪われ世界は、黄金色の力に満たされていく
その一瞬の情景がオレは、たまらなく気に入っているんだ
新たな活力が身体中にみなぎってくるような気がするんだ・・・

へえ・・・オマエ、意外と詩人っぽいことも言えるんだな

ふん、どうせ似合わないって言うんだろ?

バカ、その反対だよ

え?

そっちのほうがなんか、オレには自然に感じるぜ
怒鳴りつけられているより、ずっといいしな?

か・・・からかうなッ!?

ちぇっ、たまにほめてやったのにまたこれだよ

・・・っ





明日で、全てが終わるのだな

ああ、そうさ
結末がどう転ぶのかは出たとこ勝負だけどな

そんなこと、笑ってよく言えるものだな?
まったく・・・

笑いとばさなきゃやってられないって普通はさ・・・

え?

オレだって、結構不安ってことさ

あ・・・

眠れないんだよ
みっともない話って想うけど明日のこと考えるとどうしても、じっとしてられねーんだ

・・・こわいのか?

よく、わかんねーよ
そりゃまあ、たしかに不安もあるけどさ
すぐにでも、ギアンをぶん殴ってやりたい気もしてるんだよなあ
とにかく、どうにも落ち着かないんだよ

呆れたヤツだな
まったく・・・

おかげで、目が冴えて眠れやしねーよ

ならば、オレのように眠らないでいればいい
無理に寝ようとして疲れるくらいならそのほうがマシだ

んじゃ、そうすっかな
よっと・・・

そこで、どうしてオレの隣に座るんだ?

せっかくだしさ
オレも、夜明けを見ておこうかなって
もしかしたら、これが最後になるってこともあるし、それ以前にオマエと一緒に見る機会なんて、きっと最初で最後だぜ?

・・・・・・





なあ、オマエさ
この戦いが終わったらどうするんだよ?
やっぱ、メイトルパに帰っちまうのか?

バカなことを聞くな
オレは御使いだぞ
新たな守護竜さまのもとで、今までどおりお仕えするだけだ
それに、本音を言えばオレはあまり、幻獣界に執着はないのだ

そうなのか?

オレは「隠れ里」で生まれ育った世代だからな
古老の話を聞くことで部族のしきたりなどは学んでいるけれどメイトルパそのものに郷愁を感じてはいない
召喚されていた同胞の悲しみは、痛いほどに見てきたがな・・・

そっか・・・

多分、オレはずっと御使いのまま一生を終えるのだろうな
つがいとなって巣を作ることもまず、なかろう

つがいって???

母親になって、子を育むということだ

なんでだよ?
別にあきらめることないじゃんか?

あ、相手がいなくては無理だろうがッ!?
そもそも、戦士の道を選んだ時点で、オレは女を捨てているんだ
そういう幸せを望むこと自体が・・・

別に間違ってはいないとオレは思うけどなあ
好きだって気持ちは理屈じゃ縛れないしどうにもならない
クソ親父が昔、酔っ勢いでほざいてた言葉なんだけどさ・・・
今になって思うとわりとマジに語ってた気がするんだよなあ

・・・・・・

まあ、ホントかどうかオレにはまだ、よくわかんねーんだけどそういう時がきたらイヤでも気づくもんじゃねーのかな?

・・・っ

ん、どうかしたか?

な・・・ッなんでもないッ!!

なんで怒鳴るんだよ?
ったく、ふぇ・・・っふぇっくしょいッ!!

ひゃっ!?

やべ・・・っ上着くらい、持ってきときゃよかったぜ

バカがカゼをひいたらバカの上塗りだろうが
まったく・・・ほら、こっちへ来てオレの羽根にくるまれ

わりぃな・・・


戦いに支障が出たら困るから、仕方なくこうしてるんだぞ?

わかってるって
うははっ すっげえあったかいな♪

・・・・・・


バカが、バカな子がいるーっ!(笑)
アロエリの羽にくるまる図を想像するとやたらにやけます。
きっと、アロエリは夜明けどころじゃない(笑)。
ところでいい雰囲気になったところでアニキの妨害が入ると期待したのって私だけですかね。


ED

※全キャラ共通箇所は省略。

あううぅぅ・・・っ

やれやれ・・・わざわざ様子を見にやってきてやればそのふぬけきったザマはなんだ?

んなこといったってしょうがねーだろ?
昼時の混雑が終わってやっと、休憩に入ったトコなんだし・・・

しかし、忙しいぶんもうかってもいるのだろう?
ヒマをもてあますよりずっと、よいことだ

そうは言うけどな
モノには限度ってもんがあるぜ
休日返上で、朝から晩まで働きっぱなしだったらへろへろになるのが当たり前だっての

情けない・・・少し前の貴様だったら宿屋の運営に加えて戦いまでこなしていたというのに・・・
やはり、身体がなまっているのではないか?

うるへー・・・ってたしかに、あらためてそう言われてみるとここんとこ、町の外に出てない気がするなあ

・・・よし
ならば、今から外に出かけるとしよう!

げ!?

よい風に吹かれれば貴様の、さえないその表情もすこは、しゃきっとするだろうからな!

こ、こら・・・ッ!?
襟をつかんで、強引に引っ張るなーっ!?





・・・・・・

・・・・・・

・・・どうだ?
無理矢理でも、来てよかっただろう?

ああ、そうだな・・・外の風にあたるだけでこんなにも疲れがとれるなんて思いもしなかったよ

風には、凝り固まった悪いモノを吹き飛ばす力があるんだ
水は洗い流し火は焼きつくし土はのみこむことで邪悪なモノを清めるとフバースの呪い師がそう言っていた

ふーん・・・ま、難しいことはともかくとして
ありがとな、アロエリ
おかげで、元気でたぜ

別に・・・無知な貴様をみかねただけだ

ちぇっ、相変わらず素直じゃねーよな

なにか言ったか?

いや、空耳だろ?

あのさ・・・

なんだ?

どうして、アロエリはこっちの世界に戻ってきたんだ?
クラウレたちと一緒にメイトルパに残ってもよかったのにさ

なにかと思えばそんなことか
何度も言っただろう
オレは「御使い」だと
御子さまやリビエルを放りだして、自分だけのんびりとできるか

だけど、それでもちょっと心配だぜ

だから、なにが?

ほら、前にオマエが言ってた、巣作りとかのことだよ
あっちの世界なら同族もいっぱいいただろうからきっと、アロエリを幸せにしてくれる相手だって見つかったんじゃないかって思うんだけどなあ

い、いらぬ世話だぞッ!!
まったく・・・まあ、もし仮にどうしても巣作りがしたくなった時はこちらの世界でつがいの相手をみつけるさ

それって・・・人間と一緒になるってことか!?

そこまで驚くこともないだろう
メイトルパの亜人は原初の「ヒト」が生き抜く力を求めて幻獣や聖獣らと結びつくことで生誕した種族なのだしな

じゃあ、亜人も「響界種」ってことなのか?

そういった考え方そのものがないのだメイトルパにはな
もしも、ギアンがメイトルパで産まれ育っていたのならあのようなことにはならなかっただろう
たとえ話をしても意味のないことではあるのだがな

そうだな・・・

ともかく、驚く必要はないことは理解できたか?

いや、オレが驚いたのはそこじゃなくて
あれほど、人間を嫌っていたオマエがそう言ったからさ

ニンゲンにも色々いることがわかったからな
吐き気がするような不快な連中もいるがその反対に心から尊敬したり信用できる人間もちゃんといるんだ

へえ、アロエリにそんなこと言わせるなんてスゴイよな
いったい、どこのどいつのことだ?

・の・・に・・・



・・ってよ・・・・っ

なんだよ?
もったいぶらないではっきり言えってば

・・・っ、ううぅ、うるさぁーいッ!!
貴様のようなガキではないってことだけはたしかだッ!!

な、なんだとーっ!?





・・・おい?

・・・・・・

いい加減に機嫌をなおせ
その・・・オレが、今のは悪かった・・・

・・・・・・

おいってば!?
・・・あ

すぅ・・・っ
くぅ・・・っ

眠ってしまったのか
まだ、話すことはたくさんあったのに困ったヤツめ・・・
・・・らーららーらーらー、らーらららららーらーららー
らーららー・・・


――今は、ただ、こうしているだけで。
  いつの日か私がもっと勇気を出せるようになった時は、ほんの少しだけ、意識してくれるかな・・・ねえ、ライ――


ああ、もうこの天然ボケっつーかニブさは犯罪レベルですね!
がんばれアロエリ!
後半のアロエリのつぶやき、イヤフォンを使っていなかったのでちょっと聞き取りづらかったのですが「わかってよ、バカ…」って言ってますよね? 私の妄想じゃないですよね?
アロエリの性格がああでライのボケっぷりがこうなのでこの二人の仲が進展するまでには途方もなく時間がかかりそうです。
しつこいようだけどがんばれアロエリ!
そしてライはグラッドのツメのアカでも飲むべし!



戻る