サモナイ4・夜会話集

〜アルバ〜


※フェアVer.(アルバは十四話、十六話イベント選択不可)
第七話 第八話 第十話 第十一話 第十三話 第十八話 ED



第七話

アルバって騎士団に入る前はどういう暮らしをしてたの?

うーん・・・どう話せばいいのかな
おいら、孤児でさ 物心がついた時には孤児院にいたんだよ
けど、色々あって院長先生がいなくなっちゃった時一番年上だった二人ががんばってくれてさ
親代わりになっておいらたちのことを育ててくれたんだ

大変だったんだ・・・

うん、だけどつらくはなかったよ
色んな人たちが色んな形で助けてくれていたからね

人間以外に慣れてるのも、その時の経験が元になってるから?

そういうこと
ホント、あの頃はものすごくにぎやかで楽しかったなあ
ちょっと、この宿の雰囲気に似てるよ

そうなんだ・・・

そこにいたレイドって騎士が自由騎士団に招かれてさ
おいらも見習いとしてついていくことに決めたんだよ

どうして、騎士になろうと思ったの?

夢だったからかな
おいらたちを育ててくれた、母さんたちにラクさせたかったし
なにより、おいらは強くなりたかったんだ
大切な人たちを守ってやれるように、自分の意志を貫けるように
その思いを支えにして最後まであきらめずに戦いぬいた・・・あの人みたいにね・・・

――きっと、その人がアルバにとっての目標なんだね――


あの頃ねえ…居候が見境なく仲間を引っ張り込んでいたあの頃でしょうねえ…(笑)。
しかしリプレ母さんまだ若いからアルバが母さんと言っているのを聞くと微妙な心持になります。


第八話

ゴメンな・・・せっかくの気遣いをムダにしちゃってさ
おいらのことを考えて巻きこまないようにしてくれてたのに

ううん、アルバが来てくれたから、リシェルは無事だったんだし謝る必要なんて>ないよ
むしろ、感謝してるよ

そっか・・・ちょっと安心したよ

でも、あの口上にはちょっと驚いちゃった
見習いだってのが信じられないくらいかっこよかったよ?

か、からかうなよ!?
あれは、つい勢いで言っちゃって・・・

でも、あれがアルバの常に心がけていることなんでしょう?

まあ、そうなのかな
一緒に暮らしてた人たちの受け売りだから自慢できないけどさ
でも、そう心がけることで、少しでも近づけたらな、ってそう思ってるんだ

そっか・・・

――見習うべきだよね そういう考え方って――


フェアから見てもかっこよかったんだー。
しかし結果は結果としてちゃんと謝罪するアルバはえらいなぁ。


第十話

ポムニットさんまだ、元に戻ってないのかい?

うん、無我夢中で変っちゃったみたいだからどうやれば元の姿に戻れるのか、自分でもわからないって

そうなんだ・・・

あの姿になったのもこの町に来て初めてだって言ってたよ

それだけ、なんとかリシェルを助けたいと思ったんだろうね

なんで・・・ポムニットさんは
必死だっただけなのに
なんで、こんなことになっちゃったの!?

フェア・・・

どうして・・・っ

だいじょうぶさ!
きっと、彼女は元の姿に戻れるから

・・・え?

おいらには無理だけど
でも、できそうな人に心当たりがあるんだ
いざとなったらおいらが、その人を連れてくるからさ1

アルバ・・・

だから、気をしっかりもつんだ
君がしょげてたらリシェルやルシアンがよけい不安がるぜ?

・・・そ、そうだね
わたしより、ずっとあの二人のほうが不安なんだもんね
しっかりしなきゃ!

ああ、そうだよ

――ありがとう、アルバ はげましてくれて――


アルバの前では弱音を吐けるフェア、というシチュエーションでおなかいっぱいです。
ところでこの心当たりってあかなべ屋?


第十一話

セクターさんが「教授」を襲った時
あの機械人形たち身体を張ってかばおうとしてたよな・・・

人間だったら、反応できなかったよね
でも、機械なんだから不思議でもなんでもないのかな?

それはそうだけどでも、それだけじゃない気がしたんだよ



「教授」の身を真剣に案じていたからこそだったと思うんだ

あはは、まさか・・・

笑うなってば!
真剣に言ってるんだ
おいらの知り合いに機械兵士と暮らしてる召喚師がいるんだ
その人は、小さいときに機械兵士に救われて彼を父親代わりにして育ったって言ってた

たしかに・・・「教授」と三姉妹のやりとりを見てると根っからの悪人とは思えないけど・・・

完全無欠の悪人なんてお話の中だけにしかいないもんさ
騎士団の任務の中でおいら、いくつもそれを見てきたし

・・・・・・

機械人形たちにとって「教授」は大切な存在なのかもしれない
身を投げ出して守れるくらい大切な、本当の親子のような・・・

だからって、それじゃどうすればいいって言うのよ!?

フェア・・・

私だってとっくに気づいてたよ!?
わたしたちの敵が完全無欠の悪人じゃないって!
わたしたちと同じように仲間をいたわる心をもってるって!!
でも・・・だからって、戦うしかないじゃない・・・・・・敵、なんだもの・・・

ごめん・・・

ううん・・・わたしのほうこそ当たっちゃったね
ゴメン・・・恥ずかしいところ見せちゃって

いや、別に・・・気にしてないから
でもさ・・・キミの言うとおりなんだよな・・・戦いには、そういうものが、必ずついて回るんだから・・・

――だとしたら・・・やりきれないよねそれって・・・――


アルバが悪い!
戦場に生きることを決意しているんだったらその辺のしがらみは切り捨てるくらいの覚悟はしておいた方がいいよ。


第十三話

レンドラーが叫んだ言葉、聞いたか?

うん、たしかに聞いたよ
部下共々、吹雪の中に見捨てられた、って

ルヴァイド隊長たちも以前は、デグレアの騎士だったからさ
旧王国の元老院ってところのやり方がどれだけ高圧的かおいらも、いくらかは耳にしたことがあるよ
だけど、上官が部下を見捨てるなんて・・・

ひどいとは思うけどでも、ありそうな話ではあるよね
表向きは清廉潔白に見えた帝国軍だって先生にしたようなことを、陰ではやってたんだし

・・・・・・

レンドラーに、悪人らしからぬ言動が目立ったのもなんか、納得かも

ああ、あの人の「姫」への忠誠心は本物だって思うよ
信じていたものに裏切られて、死を覚悟した自分を救ってくれた相手に恩を返そうとして戦っているんだ

キツイよね・・・正直・・・あの人もわたしたちと同じで、大切なもののために戦ってる
命を投げ出すこともいとわない覚悟で

ゲックも、カサスもグランバルドでさえもそうだった・・・みんな、大切なもののために戦ってる
だからこそ、絶対に譲れないんだ・・・

うん・・・

――どうして、戦わなきゃいけないんだろうね ホントに・・・――


びっくりするぐらいアルバは時々甘ちゃんですよね。
そしてフェアが冷めた目なのがまた…。



第十八話

せいッ、は・・・ッ!
あ・・・

部屋にいないと思ったら、やっぱ稽古してたんだ

どうにも眠れなくてさ
なら、じっとしてるよりは、このほうが落ち着くかなあって

気持ちはわかるけどとばしすぎると本番でバテるわよ?
はい、タオル

うん、ありがとう
わかってはいるつもりなんだけどさ
やっぱ、隊長のようにいつでも冷静沈着ってワケにはいかないや

まあ、わたしも人のこと言えた義理じゃないか
こんな時間にうろうろしてるんだし?

ははは・・・

中、入ろう?
特製のドリンク作ってあげる

じゃあ、ごちそうになろうかな


でも、アルバには遠回りさせることになっちゃったね
なりゆきとはいえ大騒動にまきこんじゃったもんね

首をつっこんだのはおいらなんだからさ
気にしないでくれよ
どんな場所でなにをしていても、自分にその気があればさ夢には近づけるし
経験したことは絶対無駄にならないから

うん、そういう考え方わたしも好きだな

はははっ、おいらのは受け売りなんだけどね

サイジェントにいるあの人のこと?

うん

うらやましいなあ
なんか、そういう人が身近にいるのって

君にだって、たくさんそういう人たちがいるじゃないか?

まあね・・・
けどさ、なんかうまくいえないけどアルバの話してくれるその人って、普通とは違う気がするのよ



芯が一本とおってるというか、うわべの言葉だけじゃなくてさ
とにかく心に響くの

それはきっと、君がどこかあの人に似てるからかもしれないな

わたしが???

見た目とか性格とかそういうのは、全然違うんだけど・・・強く生きようとしてる
そんな部分が、似てる気がするんだよ

強く・・・生きてる・・・

会わせてみたいな
きっと、すぐに仲良くなれると思うから

ええ、わたしもホント会ってみたい気がする
もしよければ戦いが終わったら紹介してくれない?

それは構わないけどでも、おいらは多分一緒には行けないな

なんでよ?

騎士団に入る時に約束しちゃったんだ
一人前になるまでは絶対、戻らないって

でも、別にちゃんと理由があるんだし

決意がゆるみそうでこわいんだよ
おいら、まだまだ甘ったれてる部分がたくさんあるし
あの場所は、すごく居心地がいいからさ

そっか・・・
(たしかに、わかる気もするな・・・)

それじゃ、アルバはすぐに騎士団に戻るつもりなんだね

さすがに今からじゃ隊長たちに追いつくのは無理だからね
聖王都の本部まで戻って、きちんと報告するつもりさ

そっか・・・さびしくなっちゃうね
仕方ないけど・・・

フェア・・・でも、離れたっておいらは、ここでの暮らしを忘れないよ
サイジェントの家はおいらの一番大切な故郷だけどこの町は、。その次に大切な、ふたつめの故郷なんだからさ

アルバ・・・

こんなこと言ったら怒られちゃうかもしれないけどさ
フェア 君はどこか、お母さんみたいだから・・・育ててくれたリプレ母さんや、あの人と同じように強くて、優しくてあったかくて

・・・・・・

君と出会えて、本当によかったと思ってる
だから、明日は全力で戦うよ
大切なこの場所と君を守るために

うん・・・


お母さんとな!


ED

※全キャラ共通箇所は省略。

わざわざ、見送りありがとう、みんな

そんな水くさいこと言わないでってば
僕たちは、ずっと一緒に戦ってきた仲間じゃない

うん、そうだよ
それに、後始末まで手伝ってもらって
ホントなら、隊長さんたちと一緒に帰ってたはずなんだもんね

それこそ、水くさいよ
この一件は、初めておいら自身の意思で関わったものだし最後まできちんと手助けをして、結末を見届けたかったんだ
隊長たちが単独行動を黙認してくれたのもきっと、そうしろってことだったと思うんだ

そっか・・・

あのさ・・・さっきからキレイに忘れられてますけどあたしも、一応アルバと一緒に帰るんですけど?

ああ、そうだっけ?
それじゃ、またね

うわっ、なにソレ!?
とってつけたような投げやりな挨拶!?
あたしだって、結構お役に立ったじゃん!

でもねえ・・・アカネの場合、発端が自業自得だし・・・

アルバとは違って報酬だって払ってるわけだし・・・

ううう・・・っひどいよ
よよよよ・・・っ

もぉーっ
二人とも冗談がきついよ!?

あっはははは!
ゴメンゴメン冗談だってば

うううぅぅ・・・っ

でも、マジメな話さ
あんたとは、別れる実感ないのよねえ
ふとしたきっかけでまた、ひょっこりと顔を出しそうでさ

ああ、それは私も同感かも
お師匠さまに、また叱られて、薬売りに戻るとか・・・

いい年齢して、そう何度も怒られたりはしないってば!?

でも、現にこうしてお仕置きで、ここにいるじゃん?

うぐ・・・っ

まあ、なんにしろ近くに来たら、絶対顔を見せに来てよね
店のお手伝いとかでまた、こきつかってあげちゃうから

ちゃんと時給あげてくれるんなら、ね♪

おい、お前ら名残惜しいのはわかるけどな
そろそろ出発させてやらなきゃ、山越えできなくなるぞ?

わかってるって!

またケガとかしないように、気をつけて帰りなさいよね?

父さんを説得して僕も必ず後から追いかけるから!

ああ、待ってるぜ!

がんばるのはいいけど無茶だけはダメだよ
・・・ってわたしが言えた義理じゃないかな?

ははははっ
でも、今の言葉はちゃんと胸にしまっておくことにするよ

え?

ここで過ごしてきて改めて、わかったんだ
必死に夢を追いかけることも、大切だけれどその背中を見守ってくれている人たちがいるってことをけして、忘れてはいけないってね

アルバ・・・

おいらの夢はおいらだけのものじゃなくてさ
それを応援してくれるみんなのものでもあるんだよな
だから、約束するよ
必ず、立派な騎士になってみせるって
フェア 君のためにもね

・・・うんっ♪

ミモザ先輩たちに婚約おめでとうって伝えておいてね?

うん、わかってる
だけど、あの人の性格を考えるときっと、知り合いまとめて、結婚式に呼びそうだよなあ

じゃあ、またすぐに会えるってことね

ちょっと、リシェル勝手に参加する気になっても・・・

あら、いいじゃない
きっと先輩たちなら喜んでくれるわ
だから、その時はみんなでお祝いをしにいきましょ?

やったぁーっ♪

あ、店長はもちろん厨房担当でよろしく♪

やれやれ・・・

その時には、また改めて、みんなを紹介するよ
おいらの仲間たち ううん、大切な家族のみんなをね

うん、楽しみにしておくよ?

それじゃ、みんな本当にありがとう!

まったねぇー♪

――君と出会えて本当によかったと思う。頑張る気持ち、たくさんわけてもらえたから……ありがとう――


最初から最後まで甘くなりそうでならない、微妙なラインすれすれでした。
そういう傾向はセイロンと似ている……。
好きなんだけどなー。

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