※ライVer.
第十三話 第十四話 第十八話 ED
第十三話
(先生・・・今頃、どこでなにを・・・) ・・・・・・
べろべろばあっ!
のわぁっ!?
あはははっ♪ 驚いた、驚いたっ♪
な・・・っ!? なに考えてんだよっお前はっ!?
なにって、そりゃ店長をおどろかしてやるぞーって
そういうこと言ってるんじゃねえよ・・・ふざけるのは時と場合を考えろって言ってるんだよ 人がせっかく・・・
陰気な顔して思いつめてるのに邪魔をするなっ! ・・・ってコト?
!
ダーメだって そんなことしてもいいことないって くらぁい顔してたら女の子にもモテなくなっちゃうぞぉ?
ほっとけよ・・・好きで、こうしてるワケじゃねえんだ
だったら、今すぐやめるべきだね 同情ひきたいっていうのなら、まあ別だけどさ
・・・っ
まあ、たしかにすねたくなるのもわかる気はするよ きっつい状況なのは新参者のアタシでもわかるもんね
え・・・
だけど、そこでふんばれるのがイイ男なんだよね アタシの知ってる連中は、みんなそういうヤツなんだ
それって、アルバが前に言ってた・・・
そ、サイジェントの陽気で強気な貧乏人の勇者サマたち♪ なんせ、そのしぶとさときたら、そこらの雑草顔負けだもんね 踏みつけられても絶対、ひん曲がったりしないんだよなあ むしろ、ムキになって真っ直ぐに伸びようとするってカンジ?
・・・・・・
お子ちゃまのアンタにそこまでやれなんて言わないけどさぁ 爪のアカぐらいは見習ってみてもいいんじゃない?
ば、バカにすんなよ! ったく・・・それぐらい、オレでもやってやらあっ!!
おーっ、だったらやって見せてもらいましょうか 店長の男っぷりを見せてちょうだいな 思わず、アタシがときめいちゃったりするくらいのをね
――よっしゃ・・・見てろよぉーっ!――
▲
ああ……ライが年相応……しかし『せっかく』ってなんか変ですよね。 そして年上なのに「お前」呼ばわりされているアカネ。この二人お互いがお互いを下に思ってますよね(笑)。
第十四話
アタシに忍法を教えて欲しい、って あははっ、店長ってばくだんない冗談なんか言っちゃってぇ♪
オレは本気なんだ!
・・・なんでよ? なんで、忍法なんか習いたいワケ?
ギアンに勝つためだ 今のオレの実力じゃ「響界種」と戦って勝つ自身がないんだ だから、少しでも強くなるために忍法を・・・
無理ムリ、そんなのできっこないから
アカネ!?
ちょっぴり修行したくらいで、使えるもんじゃないんだよ!! アタシだって、この年まで修行して、やっとこの程度なんだよ? 甘っちょろい考えで忍法を使おうだなんてバカにすんなっ!!
・・・っ
あのね、店長・・・たしかに、ギアンのもってる力はすごいしおっかないって思う けど、それに対抗するためだけに、強い力を欲しがったってきっと、不幸になるよ
え?
力を求め続けた末になにもかも無くしてしまったヤツも 手にした力の重みに悩みながら、それでも笑って生きてる人も どっちもアタシは知ってるからね
あ・・・
ギアンに勝つためにどうしても忍法が必要だっていうんならその時は、アタシをアテにしちゃいなって 帰りの旅費をもらうまでは、店長はアタシの主人なんだしさ♪
アカネ・・・
店長は、店長らしくいつもどおりにしてれば、いいんだよ そうすれば、きっとみんなも、力を貸してくれるって♪
うん、そうだな・・・
――戦っているのはオレ一人だけじゃないんだもんな――
▲
前者はバノッサのことかな。 アカネの発言は正論なんだけど普段の言動が言動なだけに忍法なめられてもしょうがないかと……。 アロエリの夜会話と比べるとライの子供っぽさがすごい違和感(笑)。
第十八話
おいっす♪ ・・・ありゃりゃ? 店長、なんでびっくりしてくんないワケ?
何度もやられてりゃさすがに慣れるって つーか、そもそもそういう発想自体がガキくさいぞ?
うはははは、年上のお姉さまに向かってそう言いますか?
年上ぶるんだったらそれっぽくしろよな 説得力ねーぞ?
はいはい、だったらそれっぽくしますか こらっ、子供が起きてていい時間じゃないでしょ!
・・・・・・
・・・・・・
ぶ・・・っ、ははっ ひゃはははははっ♪(※同時)
に、似合わわねーっ♪
うんうん、我ながらトリハダたっちゃうすさまじさだね♪ あたしの流儀ならこういう時はむしろこう言うべきだよね せっかくだしさ ちょっと、あたしとだべってかない?
ああ、いいぜ
ふーん、不安で眠れない、か 店長って、コワイもの知らずな印象があったから、ちょっと意外
うん、自分でも意外というか、情けないよなって思ってるよ
あれれ、あたしは別に情けないなんて言ったおぼえはないけど?
え、でも・・・
完全無欠でいられる人間なんて、どこにもいないもんなんだよ いるとしたら、多分そいつは自分を作っているんだって思う
作ってる???
わかりやすいところだとギアンなんか、もろにそうなってるじゃん 憎たらしいくらいに冷静でいたくせにさ 今じゃ、すっかりキレまくってばかりって気がしない?
たしかに・・・
完璧でいようとするヤツほど、化けの皮がはがれた途端にもろくなるもんだよ そういうの、やっぱカッコ悪いじゃん?
うん・・・
丈のあわない服でめかしこんだって滑稽なだけだよ 自然体が一番だってあたしは思ってる 他人の目をいちいち気にしてばかりじゃつまんないし・・・なによりラクだしね♪
ははっ、それってアカネらしいな
うん、でもそれは店長だって同じこと 今まで、あんたはずっとそうやってきたんじゃないの?
あ・・・
場合が場合だからさ 慎重になるのは当然だって思うけど深刻になる必要はないんじゃない?
そっか・・・うん、そうだよな オレ、知らないうちに難しく考えすぎていたのかもしれないな
うん、それがわかればもうだいじょうぶだね
もしかして、オマエ励ましてくれたのか?
さあねえ・・・あたし、言いたいこと言ってるだけだし あんまり頭から信じてかかると、バカみてもしらないよぉ?
な、なんだよっ!? 人がせっかく、感謝してるってのに!
にひひひひっ♪
ったく・・・
でもさあ・・・真面目な話、店長は面白い人だよねえ 無鉄砲で、無造作でぶっちゃけすぎてるトコロとかさ
けなしてんのか?
ほめてんのよ、一応は 師匠に言いつけられてしぶしぶ始めた行商の旅だったけどさ その締めくくりにあんたたちと出会えてよかったと思うよ
アカネ・・・
あ、だからって働いたお給料はロハにしないかんね?
わかってるって! ちゃんと帰りの路銀は渡してやるからさ
うんうん、それを聞いてひと安心 んじゃ、それまではあんたは、あたしの主君ってことだから助けてあげるよ だから、安心して部屋に戻りな?
うん・・・
▲
アカネの想定する大人ってあんななのね……(苦笑)。
ED
※全キャラ共通箇所は省略。
わざわざ、見送りありがとう、みんな
そんな水くさいこと言わないでってば 僕たちは、ずっと一緒に戦ってきた仲間じゃない
ああ、そうだな しかも、後始末まで手伝わせちまってさ ホントなら、黒騎士たちと一緒に帰ってたはずなんだもんな
それこそ、水くさいよ この一件は、初めておいら自身の意思で関わったものだし最後まできちんと手助けをして、結末を見届けたかったんだ 隊長たちが単独行動を黙認してくれたのもきっと、そうしろってことだったと思うんだ
そっか・・・
あのさ・・・さっきからキレイに忘れられてますけどあたしも、一応アルバと一緒に帰るんですけど?
ああ、そうだっけ? それじゃ、またね
うわっ、なにソレ!? とってつけたような投げやりな挨拶!? あたしだって、結構お役に立ったじゃん!
でもなあ・・・オマエの場合、発端が自業自得だしなあ
アルバとは違って報酬だって払ってるわけだし・・・
ううう・・・っひどいよ よよよよ・・・っ
もぉーっ 二人とも冗談がきついよ!?
あっはははは! いや、わりぃわりぃ ゴメンな、アカネ
うううぅぅ・・・っ
でも、マジメな話さ あんたとは、別れる実感ないのよねえ ふとしたきっかけでまた、ひょっこりと顔を出しそうでさ
ああ、それは私も同感かも お師匠さまに、また叱られて、薬売りに戻るとか・・・
いい年齢して、そう何度も怒られたりはしないってば!?
でも、現にこうしてお仕置きで、ここにいるじゃん?
うぐ・・・っ
まあ、なんにしろ近くに来たら、絶対顔を見せにこいよな 店の手伝いとかでまた、こきつかってやるからさ?
ちゃんと時給あげてくれるんなら、ね♪
おい、お前ら名残惜しいのはわかるけどな そろそろ出発させてやらなきゃ、山越えできなくなるぞ?
わかってるって!
またケガとかしないように、気をつけて帰りなさいよね?
父さんを説得して僕も必ず後から追いかけるから!
ああ、待ってるぜ!
いやはや、若いって素晴らしいよねえ
なに言ってんだよ アカネだって、まだ若いだろーがよ
お、うれしいこと言ってくれるじゃん ちょっとは、店長も女心がわかるようになってきたのかな?
おう、まあな
ふーん・・・それじゃ、これはがんばったご褒美♪
!?!?!?
ふっふっふ、ほっぺにちゅーされたぐらいで動揺してるようじゃまだまだ、修行が足りないみたいだね
か、かかか・・・っ! からか・・・っ!?
気に入ってなくちゃ冗談でも、こんなことやんないからね
!
・・・なーんてねっ♪
ったく・・・
ミモザ先輩たちに婚約おめでとうって伝えておいてね?
うん、わかってる だけど、あの人の性格を考えるときっと、知り合いまとめて、結婚式に呼びそうだよなあ
じゃあ、またすぐに会えるってことね
おいおい、リシェル勝手に参加する気になっても・・・
あら、いいじゃない きっと先輩たちなら喜んでくれるわ だから、その時はみんなでお祝いをしにいきましょ?
やったぁーっ♪
あ、店長はもちろん厨房担当でよろしく♪
やれやれ・・・
その時には、また改めて、みんなを紹介するよ おいらの仲間たち ううん、大切な家族のみんなをね
ああ、楽しみにしておくぜ?
それじゃ、みんな本当にありがとう!
まったねぇー♪
――せいぜいがんばっていいオトコになりなよ あたしがビックリしちゃうくらいに、ね?――
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うわぁ、キスまでしているのに薄味……。 どうでもいいですが自分すら呼ばれるかどうかわからないのに皆で行く約束までしちゃうミントさん大物。 そもそも、ミントさん以外は全員ミモザと顔もあわせてない… そして実は私ギブソンさんがかなり好きだったのでこの結婚話が出るたびに微妙な気持ちに……おっと、アカネの話と逸れた。
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