サモナイX・夜会話集

〜ムームー〜


第零章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章・前 第六章・後 第七章 第八章 第九章 第十章
 第十一章 第十二章 第十四章 第十五章 第十六章 第十八章 ED



第零章

ムームー

どうしたの? ムームー。
ごちそう食べなくていいの?
あ、ムームーすっごく重い。
ちょっと食べ過ぎなんじゃないの?


ムームー

ねえ、ムームー。
とうとう、明日になっちゃったね。
ディランが、帝国に戻っちゃうのが。


ム〜ン

ムームーも、ディランとは仲良しだったもんね。
私と同じで、すごく寂しいよね。


ムームームー
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

あはは、くすぐったいって。
あはははは。


ムームームー

ありがとう、ムームー。
私のこと励ましてくれたのね。


ムームーv

そうよね、ディランが帝国に戻るからって、二度と会えなくなるわけじゃないものね。
ムームー、明日はディランを笑って見送ってあげようね。


ムームー!


――ムームームー!――



ファラ編  食事はまさかみんなと同じ……?


第二章

ムームー

どうしたの?
まだ起きてたの?


ムー

こっちにおいで。

ムームー

私、これからどうすればいいのかな?
たとえ王国が奪われても、お父様さえいてくれてれば。
昔のままの、お兄様と一緒だったら…。
こんなに、こんなに悲しくなんかなかったのに。


ムゥ〜〜〜

ごめん…ね。こんなこと言ったって、どうにもならないのにね。
ごめん…ね。


ペロペロペロペロペロペロペロ

ムームー?

ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

ありがとう、ムームー。
私をなぐさめてくれてるのね。


ムームーv

ムームー、私、がんばってみるわ。
お父様に言われたように、生きのびてみせる。
ディランやガーリット、それにムームーが一緒だもの。
きっと、大丈夫よね。


ムームー

でも、今だけは、今だけは、もうちょっとだけ一緒にいて、ムームー。

ムームー


――ムームー――



ファラ編  なんかムームー夜会話序盤は独り言みたいで切ない。


第三章

どうしたの?
あなたが起きてきちゃうなんて。
部屋にネズミでも出たのかな?


ム〜ン

もしかして、私を心配してきてくれたの?

ムームー

大丈夫よ、ムームー。
私は、大丈夫…。
あれ、おかしいな。
もう散々泣いたのに、まだ涙が出るなんて。
もう泣かないって、決めたのに…。


ムー
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

ありがとう、ムームー。
これから、どんな事になるか分からないけれど、あなたはずっと一緒よ。
ムームー。


ムームーv


――ムームーv――



ファラ編  ネズミが出るような部屋か……。

第四章

ムームー

今日は、ムームーに助けられちゃったね。

ムッ?

ムームーが、宝珠を取ってきてくれなかったら大変な事になってたよ。
ありがと、ムームー。


ムー

もしかして、ムームーには分かってたのかな?
あの宝珠に、不思議な力があるってこと。


ムームー

やっぱり、分かってたみたいだね。
そっか、ムームーはファスティアナの召喚獣だもんね。
女神ファーライトの力を感じる事ができたのかな?
すごいね、ムームー。


ムームーv


――ムームームーv――



ファラ編  やっぱ、ファラにも言葉通じてないんじゃ?←生じる疑惑


第五章

ムームー

今日はびっくりだったね、ムームー。
あんな召喚プレートを使って、街中に、召喚獣を放つなんて。
ルーガさんやローングランドの人達がいなかったら、大怪我する人も出ちゃってたかも。
どうして帝国は、あんなヒドイ事ができるのかな?
どうして…なのかな?


ムー
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

ムームーは優しいね。
私がちょっとでも悩んでたり、落ち込んでたりすると、こうやって、なぐさめてくれるんだから。


ムームー

大丈夫、私負けないから。
私にできる事が何か、一生懸命考えるから。
応援しててね、ムームー。


ムームーv


――ムームー――



ファラ編  中盤になるまでずっとこの『文章じゃわけがわからん会話』なんだろうな…。


第六章・前

ムームー

ねえ、ムームー。
明日の戦い、私達勝てるかな?
ちゃんと、王都を取り戻す事ができるかな?


ム〜ン

ダメだね、いっつもムームーに悩みをぶつけちゃって。
たまには、私がムームーの悩みを聞いてあげなきゃね。
ムームー、何か悩みがある?


ムームー
ムムムームム
ムムムムームム
ムームムムムーム

私を、ちゃんと励ましてあげられないのが悲しい…なの?

ムームー

そんな事ないわ。
ムームーはいつだって、私を励ましてくれてるわ。
ありがとう、ムームー。
何だか、不安もどこかに飛んでっちゃった。


ムームーv

明日の戦いに勝って、王都に帰りましょ。
お父様の待つ、王都へ。


ムームー!


――ムームームー!――



ファラ編  あ、ホントに言葉通じてるの!?←疑いまくり


第六章・後

ムームー

なあに? まさかあなたまで、私に女王をやってって言うの。

ムームーv

そうだって言ってるみたいね。
でも、女王って大変なのよ。
責任も重大だし…。
そうだ、ムームー。あなたが王様になればいいんだよ!


ムムッ!!!

セレスティア王国は、ムームー王国になるの。
国民はみんな、ムームーと同じムームー語を話すのよ。どうかな?


ムムッ! ムムムーム!
ムムムムーームム!
ムムムムムーーー!

あはは、冗談だよ。冗談。

ムッ! ムムムー!

あはは、ごめんごめん。
あはははは。
何か、たくさん笑ったら気分が軽くなったな。
ムームー、私女王を引き受ける事にする。


ムッ!?

みんなが、私を信じてくれてるんだもん。
その気持ちには、応えたいわ。
不安な時は、またムームーにいろいろ話しちゃうかもしれないけど、いい…かな?


(もちろんさ、ファラ!)

あれ!? 今、ムームーの言葉が聞こえたような…。
気のせい…よね。


ムームーv


――ムームームームームー!――



ファラ編  冗談がすぎますぞ。


第七章

ムームー

ムームーも、召喚獣なんだよね。

ムッ?

ほら、研究所で召喚された召喚獣がいたでしょ。
ムームーとは、全然違うなって思って。
まがまがしくて、すごく、怖かったな。
私達は、あの召喚獣、魔人達と戦わなくちゃならないのね。


ムームームムムー!!!

えっ? 自分に任せろって言いたいの?

ムームーv

でも、相手はきっとすっごく強いと思うよ。

ムームムー!!!
ムムムーーー!!!

そっか、そうだよね。
ムームーだって、強いものね。
ムームー、頼りにしてるよ。
一緒に、ノインお兄様を助けましょ。


ムームーv


――ムームーv――



ファラ編  まあムームー二軍ですけどね。←容赦ない


第八章

ムームームムムー

私が来ないから心配してきてくれたの?

ムームー

ムームーは優しいんだね。
でも、大丈夫。
ちょっと星空を見てただけだから。
キレイよね、ハインライン様の背中からじゃなきゃ、こんな星空見られないよ。


ムームー

そういえば、ハインライン様のウロコから3人の女神が誕生したのよね。
その女神達によって、ルーンハイムに生命が創られた。
そう考えると、ハインライン様って、私達のお父さんって言えるのかもしれないね。
ムームー。


ムームー!

あ、お父さんじゃなくておじいさんって言った方がいいかな?

ムームーv


――ムームームーv――



ファラ編  む、ムームーさん、ヒドイ!


第九章
ムームー

ねえ、ムームー。
あくり〜んちゃんって何者なのかな?


ムムッ?

悪い子じゃないってのは確かなのよ。
でも、突然現れてマナの門を直しちゃうって、普通じゃないよね。
本当に、不思議な女の子だな。


ムームー

待って、不思議って言ったらムームーもそうよね。

ムッ?

あなたも、突然現れたのよね。

ムームー

あなたも、あくり〜んちゃんと同じなのかな?
あ、でもあの時は宝珠はなかったし。


ムームー
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

そうよね、そんな事を気にしてても仕方ないわね。
ムームーも、あくり〜んちゃんも大切な仲間。
それだけでもう、十分よね。


ムームーv


――ムームー!――



ファラ編 ごまかしやがった、と思ったのは私だけか。


第十章

ムームー。

ムームー、大丈夫だった?
大砲の弾、かすったりしなかった?


ムームー

そっか、大丈夫だったんだ。
良かった。
ねえ、ムームー。
私ね、ちょっと怖いの。
今私達は、帝国と戦ってるでしょ。
そのせいで、どこかで誰かが苦しんでいるのかもって…。
家族を奪われた、ファングさんみたいに。


ム〜ン
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

いっつも、ムームーにはなぐさめられてるね。
ありがとう。


ムームー♪

大丈夫、分かってるから。
この戦いが、苦しむ人をなくすための戦いだって事は。
ムームー、一緒にがんばろ。


ムームー!

──ムームー!──



……ムームーってこの姿の間は延々このパターンの繰り返しなのかな……。


第十一章

ムームー

今日は、本当にありがとね、ムームー。
こうやって、お兄様を助け出せたのもムームーのおかげよ。


ムームー♪

だけど、まさかムームーが男の子になっちゃうなんてね。
私、びっくりしちゃったよ。
しかも、幻獣王ウラドの息子だなんて。
ムームーって、すっごい召喚獣だったんだね。


ムームームムムー

えっ、どうしたの?
ムームー。


ムムムムームムムー!!!

わっ、すごいすごい!
また変身したのね!


ねえねえ、ファラ。
変身したボクってどうかな?

それはもちろん…。
可愛いに決まってるじゃない!


可愛い?

うん、変身してもムームーは変わらず可愛いよ。

ううう、格好良くなってるつもりだったのに…
早く大人になりたいよ〜〜〜!


どうしちゃったのかな?
ムームー。


──ボク、ぜったい格好良くなるからね。──


※ファラ編  ムームー……哀れな子……(笑)。


第十二章

ムームー…。

ムーーー

私の事、探しにきてくれたの?

ムームー

でも、私はお城には帰らないわ。

ムー?

だって、私もうがんばれないもの。
お父様も、お兄様もいなくなっちゃって、私、もうどうしたらいいか。


ムーーー! ムーーー!
ムーーーーーーーン!!!
ファラ、ボクがついてるよ!
だから元気出してよ!

ムームー…。

ボクじゃ、ノイン王子の代わりにはならないけど、それでもがんばる。
がんばって、ファラを助けるから!
だから、一緒にがんばろ!
ファラがいなくちゃダメなんだ!!!
だって、ボクはファラが…。
ムームームムムー!!!

ありがとう、ムームー。
本当に、ありがとう。
お城に戻ろ、ムームー。
みんなに、謝らないとね。


ムームー!

──ファラがいないと、ボクはダメなんだよ!──


※ファラ編  人型でいるのに時間制限があるとは知りませんでしたわ。


第十四章

ファラ、びっくりしただろ?

うん、びっくりだよ。
いつ変身したの?


そこの壁の後ろで変身したんだ。
ファラに喜んでもらいたくて。
だって、難しい顔で考え込んでるんだもん。

ありがとう、ムームー。

ディランの双子の弟、ラディウスの事を考えてたんだろ?
あいつ、顔はディランと同じだけど気をつけなきゃダメだよ。
だって、すっごくトゲトゲしたひねくれ者のにおいがするんだもん。
でも、大丈夫。もしあいつがファラの事をいじめたりしたら…。
ボクが、角で思いきり強く突いてやるんだから。
ガジガジ噛みついたっていい。
とにかく、許さないんだから。

フフフ、頼もしいよムームー。

頼もしいって、ボクを男の子として認めてくれたって事だよね。
だったらファラ、お願いがあるんだけど、大きくなったらボクのお嫁…。

ム〜〜〜ン


ムームーったら、何を言おうとしてたのかな?

──ボク、早く大人になるからね!──


※ファラ編  お嫁さん……かわいいなぁこのワンコ。


第十五章

ムームー!

ムームームーーーン!

やったあ、変身大成功だ!

どうしたの? ムームー。
いきなり変身なんかしちゃって。


ファラに、どうしても言っておきたい事があったんだ。
ムームーだけだと、うまく伝わらないだろ。
だから、変身したんだよ。

わざわざありがとう。
それで、何かな?


ファラ、ボクは約束するよ!
帝国との最終決戦、絶対に勝ってみせるって!
帝国は手ごわいし、ラディウスの奴だって強いはず。
だけど、ボクは負けないよ!
大好きなファラのために!!!
やった、最後まで言いきったぞ!

ムームームー

ムームーがいてくれたら、百人力だね。
ありがとう。


ムームー

明日の戦いが終わったら、一緒に王国に帰ろうね。
ムームー。


──大好きなファラの為に、がんばるよ!──


※ファラ編  「ムームー」じゃやっぱり完璧な意志の疎通はできないのね。そりゃそうか。


第十六章

ファラ、とうとうやったね。
ボク達、戦争を終わらせたんだね!
これでもう、戦いなんかしなくてもいいんだ!
また王国で平和に暮らす事ができるんだ!
ボク、すっごくうれしい!

これも、ムームーやみんなが私に力を貸してくれたからだよ。
本当に、ありがとね、ムームー。


ううん、いいんだよ。
だって、大好きなファラのためなんだもん。
ねえ、ファラはボクのこと好き?

ええ、ムームーのこと大好きだよ。

本当に!?
それじゃそれじゃそれじゃそれじゃそれじゃ!
ファラ、ンボクのお嫁さんになってよ!

えっ!?

大丈夫! きっとボク、すぐに大きくなるから!
ずっと人間の姿でいられるようになるから!
だから、いいよね。

フフフ、素敵なプロポーズ。
ありがとね、ムームー。


──ファラはボクのお嫁さんになるんだからね!──


※ファラ編  気づけ! 適当に流されてるぞムームー!


第十八章

えへへ、ボクもなかなか眠れなくてね。
ファラと一緒に、夜ふかししちゃおうかな。

うん、おいでよ。
ムームー。

ねえ、ムームー。
あなたは最初から知ってたの?
私の体の中に、女神ファーライトの魂が宿ってるってこと。


うーん、よく分からない。
でも、最初にこの世界に呼び出された時、パパに言われたんだ。
ボクを呼び出した少女を守り続けなさいって。
それが、ボクの使命だって。

そうだったの。

でもボクは、女神だなんてこと関係なくファラの事が大好きなんだ。
ファラやみんなと、このルーンハイムで暮らしたいんだ。
だから、ファラ。オヴァドの衝突を絶対止めよ!
大丈夫! ボクとファラが一緒だったら絶対にできる!

そうね、ムームー。
私達ならきっとできるよね。


うん、見ててね。
ボク、すっごく活躍するから。
ファラがボクに、メロメロになっちゃうくらいにね。

フフフ。

──ボクにメロメロにさせちゃうからね!──


※ファラ編  幻獣王は全てを知ってて送り込んだわけですね。


ED

天気が良くて気持ちいいね、ムームー。

ムー♪

女王として忙しい毎日なんだから、たまにはお休みしてもいいよね?

ムームー♪

あ、すっかり忘れてたけどムームーどうするの?

ムッ?

私と一緒に、ルーンハイムに戻って来ちゃったけど…。
ムームーはファスティアナに戻りたいよね。
故郷なんだから。
何とか戻れるように、研究が必要だわ。


ムームームー!!!

そんな必要なんてないよ!
ファラ!
ボクは、帰らない!
ずっとルーンハイムで暮らすんだい!
それとも、ファラはもうボクが必要ないの?
そんな事ないよね?
ないよね?
ないよね?

あるわけないよ。
ムームーがいてくれなきゃ私すごく寂しいもの。


本当?
良かったあ、ファラに嫌われちゃったのかと思った。
ねえ、ファラ。
ボクの事は気にしなくていいんだよ。
女神ファーライト様が転生したファラを守る事、それはボクの役目なんだし。
それに、ボク、ルーンハイムが大好きなんだ。
このルーンハイムで、ファラと一緒に暮らしたいんだ。
これから先も、ずっとずっと!

うん、私も同じ気持ちよ。
ムームー。


同じ気持ち?
ファラもボクとずっとずっと一緒にいたいの?
だったらファラ、今すぐボクのお嫁さんになってよ!
そうすれば、ずっと一緒だよ。

ムームーのお嫁さん…か。
フフフ、いいかもしれないな。


やったあ!!!

でも、まだまだ先よ。
私もムームーも、もっと大人にならないとね。


ム〜〜〜。

──ボク、早く大人になるからね。待っててよ、ファラ。──


  ◇  ◇  ◇


ひさしぶりにのんびりできるな。
ムームー。
皇帝になって、一気に忙しくなったもんな。


ムームー。

だけど、ムームー。
お前まで帝国に来なくても良かったんだぞ。
ファラと一緒に王国で暮らしたって。


ムムムッムムー!!!

何言ってるんだよ。
そんなのできっこないよ。
ディランを帝国に置いて、ボクだけ帰っちゃうなんてさ。
ディランだって、ボクがついてる方が心強いだろ?

それはまあ、ムームーがいてくれると助かるけどな。
でも、お前は、ファスティアナの幻獣なんだしさ。
女神ファーライトが転生した、ファラを守るのが仕事じゃないのか?


ボクは確かにファスティアナの幻獣だよ。
だけど、今はこのルーンハイムの住人なんだ。
そんな決まりなんて、ないんだよ。
それに、今はファラよりも、ディランの側にいなくちゃね。
皇帝になったばっかで、ディランはいろいろ大変なんだから。
大好きなディランを、ボクが助けるんだよ。

ムームー。

だから、何の心配も…。

ムームームームー。

ありがと、ムームー。
頼りにしてるよ。


──ムームームー♪──


※ファラ編  え……いいのかな、女王がわんこと結婚しちゃって…?(笑)
※ディラン編 ファラ編を見た後なので「あれ、話が違う」と思わなくもない。



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