初対面 初対面 …自己紹介って、ヘンだよね。 人柄も名前も長く話していれば嫌でもわかるし。 もう話さないなら最初から自己紹介いらないし。 んーでも、まー、名前だけは。 菅原乃恵留。じゃ、そーゆー事で、よろしくねっ! 背中を叩かれました。 …いったあ。背中に何か入ってるんじゃないの? もー、注意してよね! ▲ 挨拶(好意高) ノエルは背中を叩こうとして、迷った後、あなたの腕に抱きついて笑った。 ▲ 死亡予告 ……私が、あんまり長くない事、知ってるんでしょ。 『知ってるよ』 『なんのこと』 『知ってるよ』 なんで優しいの? そんな事、無駄なのに。 …アンタは人が悪いのよ。 そうやっていつも私を苦しめるんだっ。バカ! ノエルは三歩歩いて、振り向いて口を開いた。 バカバカっ、バカ! ▲ ノエルと精霊手 (HBペンギン) 彼女の死は、かなり前に予約されている。 運命と言う奴だ。 夏生まれなのにクリスマス・キャロルから名前をとられているんだ、 親は名前に祈りを込めたんだろうよ。 おそらく、あの病気は生まれつきだ。…あきらめろ。 『いやだ』 『絶望して立ち去る』 『いやだ』 お前の言葉はガキの意見だ。俺に嫌だと言ってどうする。 ペンギンはため息をついた。 後悔だけはするなよ、ハードボイルドならな。 …俺たちの…ガンプ・オーマの拳は、運命に反逆するために突き上げられる。 精霊手は、覚えているな。 あれで殴れ。 お前に運命を超えるだけの力があれば、ワールドタイムゲートが開くだけの力があれば、それで助けられるはずだ。 …クソガキよ。 翼はなくても心の翼は天をかける事が出来る。闇を抜けてみろ、その翼で。 羽は生えそろっているかどうか知らんが、お前が決めたのなら、俺は何も言わん。 お前は一羽の裁きの鳥。 俺と同じ空を見上げるしかないロクデナシの体とそうでない心からなるアンバランス。 裁いてみせろ、運命って奴を。 裁いてみせろ、己の生き方を。 お前が正しければお前が勝つ。 それだけだ。 ▲ 精霊手発動 あなたは、ノエルの手を引いて体育館裏へ連れ出しました。 …なによ…。 あなたは拳を輝かせると、思いっきり彼女をぶった。 …なっ。な、なんて事するのよ! バカヤロー! あれ? 身体がすごい軽い…? ん? いや! そうじゃなくてなんて事すんのよ! バカバカバカ! 10倍にして返されました。 あー、すっきりした。 ひさしぶりに汗かいた。 …こら、なにまだ寝てんのよ。 はーもう、しょうがないなあ。はい、起きてよ。すねないの。 …アンタが無茶苦茶やるから、うん。元気になっちゃった。 私、なに考えてたのかなあ。 はあ? なんでアンタに感謝すんのよ。 あっかんべーだ。悔しかったら捕まえてみろー。 ▲ ノエル救出後 (HBペンギン) 助けられたようだな。それは良かった。 …そうだ、一つ言い忘れた。 お前がやったのは運命の改変で、世界的に言えば因果の前借だ。 お前はこれから死ぬほど勉強して医者になる必要がある。 すごい名医にな。 お前が助けたという必然を、これからつけるんだ。 出来なきゃ、つじつまあわせでいずれ彼女は死ぬ。 誰かの代わりにお前の運命は決まったわけだ。 それが人を助けたっていう代償だ。 それが安いか高いか、俺は知らん。 …だがまあ、軍人よりはお前にゃ医者が似合ってるだろうよ。 それだけだ。いってこい。 ▲ 後日談 うーん。快調ー! やっぱ思いっきり背中叩けるのって、いいよね。 いや、だからって逃げないでも。 ………………。 ……ありがと。 ううん? なんか。そんな気がしたから。 なんでだろね。 ▲ ED 戦争が一息ついて家に帰れると分かったら、私、凄い勉強をやらなきゃいけないって事に気づいたんです。 生き残った事が嬉しくて、でも受験とか思うとブルーな気分で、なんだか複雑な気分だったなあ。 好きな人と同じ学校に行こうと思ってたから大変だったの。 (108警護師団に配属されていた学生兵の手記より) あなたが書類を焼いていると菅原が近づいてきた。 なに? もう春なのに焚き火? あ、そうか。軍隊辞めるんだよね。 医者になるって本当? 『うん』 『まだなれるか分からないよ』 (選択結果同じ) ふーん。ま、殺しすぎたもんね。私たち。 今度は助けたいよねえ。 という事で、私もアンタと同じコース行く事にしたから。 明日からみっちり勉強教えなさい。 『……いや、君の成績では』 『え?』 (選択結果同じ) 背中を思いっきりぶったたかれました。 もー。そういう事は気にしないのっ。 私が傍に居る事を喜びなさいってば。 ……う、なによその顔は。 いいわよ。私が傍に居ないほうが幸せ……きゃっ。 菅原に飛び火がついてます。 『……ほっとけない人だ』 『わわわ。水、水』 (選択結果同じ) でしょ? だったら、私の事をほっとかないの。 ずっと傍において大事にするの。 ▲ |